イベントレポート「プラッツの明日を語ろう」2
プラッツをこれまで以上に魅力的な施設にし、市民の誰もが利活用しやすい施設としていくため、昨年度からワークショップ「プラッツの明日を語ろう」を開催しています。
今年度の2回目を開催し、市民のみなさんと一緒にアイディアを出しあいました。
◆日時:2021年12月11日(土)14:00~16:00
◆場所:プラッツ 第5会議室
◆参加者:公募市民申込8名
プラッツの明日を語ろうを実施しました!
課題と提案
- つなぎすと養成講座の目的は、協働を推進する人材の育成ということだが、受講する人に、まず協働のイメージがわからない。コーディネーターとして市民と行政の橋渡しをするということだが、わかりにくい。例えば、ガードの堅い行政との調整などもあることなども伝えてもらいたい。最後の発表が市民活動をやっていきたいのかどうかの決意表明だったが何か違うようにも感じる。産民官の連携のイメージが持てない。もっと協働の事例などを提示してもらい、「つなぎすと」は具体的にどのようなことをするのかを伝えてほしい。講座のコンテンツの再構築が必要なのではないか。協働のモデルを小さくてもいいので、共有したい。協働がうまくいった事例を知りたい。例えばラジまちの活動など。
- MOA美術館府中児童作品展実行委員会では、子ども達が作成した絵画を公共施設や病院やカフェなどで展示し、感想を子ども達にフィードバックする活動をしている。行政の教育委員会の後援をもらい、民間のカフェも協力いただいている。協働で事業をおこなっている。新たに社会福祉協議会とも協働できるといいと考えている、が、それは無理と言われている。どうして無理なのかが分からない。
→市民活動団体と行政と企業では、それぞれの言語の意味やシステムや考え方に大きな隔たりがある。まずは、お互いに知り合い理解しあうことから始めるのが大切なのではないかと思う。 - 市内には53ヶ所に彫刻があり、歴史的芸術的にも価値がある。その彫刻をポイントした地図を作成した。これらの文化遺産を活かせていないという課題認識が市にない。また、協働推進課の反応が鈍い。
→クレームではなく、前向きな提言をしていくことが大切。 - 地域ごとに文化センターがあって、なおかつプラッツがある意味はあるんですか?
→文化センターは公民館法で定められたルールに沿って運営されているため、特定された方しか活動できない。
→昨年は文化センターまつりがコロナで中止になったことで、協働まつりへの参加をお誘いした。各センターが動画を作成しセンターの紹介ができた。(プラッツ)
→プラッツ、生涯学習センターやフチュールなど何が違うのか、市民はわかっていない。
→生涯学習団体と市民活動団体との違いは、取り組みの視点。生涯学習などの習い事などを手段として位置づけ、各団体の目標を定めているのか否か。 - 妻がヨガをやっているのですが、他のグループとの接触というのが実際には難しい。その辺はどう考えているのか?
→1番は協働まつりにご参加いただき交流してもらう。
今年度は特に、コロナ後に初めて対面で集まれた。参加団体からは実際に会えるといいという声が多かった。
→“ピュアハート協会”と“ふぁぶらぼ☆くらぶ”とは、プラッツができてから知り合った。活動曜日と時間が同じで、今では一緒に活動しているときがある。 - 市民活動団体が、何をやっているのかイマイチわからない。各団体の基本情報が公開されていることはわかるが、固い内容で、何をやっているのか分り難い。
・いろんな手段があるのに、私たち(市民)にまで届いていない。もう少しつながれるのにもったいないな…と思っている。
・動画をつくれるようになった。頑張ってやってみて自分一人でできるようになったので、何でもやってみることだと感じている。 - 団体活動スペースが2種類あるので使い方が分れているのが良くわからない。また、開放的に通りがかった人が参加してくれることがあるが、そういった目的での催しは禁止されている。
→文化センターと似た様な運用になっている。団体内部の利用のために使うようになっている。
→市民活動を支援してゆく場として、5階は重要な位置になる。悩ましい。(プラッツ) - 団体によっては会議室は高いと感じているので、コロナ禍で大変だった。また、作業所に通っている人などが参加しているから、部屋代を折半しようと思っても請求できない。結果団体が負担する以外にない。
- 高齢者の居場所づくりは本当に大切。何にもやることないからといって切手整理に来る人もいる。段々増えてきている。子供も大切だけど、高齢者は人数的にも増えてきているので、何とかしないとと思っている。
- マッチングサイトをもう少し活用できるようにしてほしい。
→MOA美術館の取り組みで、小学校に絵を取りに行く人が足りていないということがあった。しかし、「人手が足りない」を発信できなかった。
→府中の場合は各放課後子ども教室はNPOが運営している。府中では有名になりつつあるので人数規模が大きく、折り紙を教える状況にならない。
→カルナの会さんと協働まつりで知り合い、カルナの会さんの主催で折り紙教室を実施することになった。誰かに見てもらえることがあればモチベーションにつながる。
→普段から「誰かが何かやりたがっている」「何かをしてほしいと言っている」などをできるだけ広めると、アンテナを張っている方がつなげてくれる。(つなぎすと府中など)
→協働まつりは本当にうれしかった。展示できるパネルがあったりしたが、自分たちで部屋を借りて展示会をやろうというまでには、団体の力がない。
作品を作っている人はカテゴリで分けてPRよりも作品展ができるのは良いかもしれない。→団体同士がつながって何かを取り組むのもあるが、プロボノで応えてくれる仕組みがある。もしよければ希望を出してほしい。 - 市民活動をもし始めるのなら、スタートする時にどうすれば良いのか、スターターセット(規約や広報等)のようなものがあるとよい。
- プラッツに来ればPC&スマホのことも聞けるというのはすごく心強い。
→もっと市民全般に伝わるようにしてほしい。
→職員もいつも関われるわけではないので、オンラインサポーターに協力してもらうのはどうか。(プラッツ)
→折り紙をもっと他の人に見てもらいたいときにどうすれば?というところで協働まつりに参加するメリットは大きい。動画を上げた団体が多かったがYouTubeを使っているので、啓発できる可能性が大きい。ただし、著作権の問題などある。
→プラッツの各種相談では弁理士の方もアドバイザーでいらっしゃるので、必要であれば相談してみてください。(プラッツ)
まとめ
ハード面では、今回も会議室利用料金についての意見が出されました。こちらについては市の条例等にも絡み、改善策の提案はなかなか難しい面があるようですが、市に意見としてお知らせ予定です。
事業について、もっと具体的に参加者に分かり易い企画としてもらいたいとのご意見は、事業担当者と提案の共有を行い、次年度の企画に活かしていく予定です。
プラnetについて、マッチングサイトをもう少し活用しやすくしてもらうことで、団体どうしがもっともっとつながれて、活動の活性化が図れるのではないか、とのご意見と市民に周知されていないとのご指摘がありました。まずは、登録団体の皆さまに十二分に活用いただくべく活用講座の開催など検討していきたいと考えています。
今年の協働まつりはパネル展示があり、作品を作成する団体にとっては、本当にうれしい企画だったとの声をいただきました。パネル展示は初企画でしたが、思った以上に多くの方々が見てくださり、団体も展示の効果を実感できたことが確認できました。
そして、市民からの意見はクレームが多いから市としてもガードが固くなるので、市民としても前向きに建設的な意見を言えるのが大事との言葉は、お互いを理解していく上で大切なことだと感じます。
お忙しい中、お集まりいただいた皆様には、貴重なご意見をいただきました。今後も、より多くの方のご意見をお聞きし、運営に活かしていくべく次回以降一層集客に力を入れていきたいと考えております。