第9回 市民活動専門講座「楽しくオンライン会議 コツを伝授!」1回目10/2 開催レポート
「Zoom会議を上手く進められない」ことは、原因とコツを知ることでストレスが軽減し、楽しい会議を行うことが可能です。講師に山ノ内凛太郎さんと米元洋次さん(Active Learners共同代表)を迎えて、オンライン時のコミュニケーション力UPと、すぐに使えるノウハウの習得を目指します。
今回は、2回連続講座の1回目をお伝えします。
そもそも、オンラインとリアルは全くの別物!
「知り合う」こと「仲良くなる」ことから始まります。
オンラインであってもリアルであっても、初めましての人同士では会話が進まないもの。どんなときでも、まずは、参加者同士が「知り合う」こと「仲良くなる」ことから始まります。相手の表情を読んだり、よい会議をしたりすることはリアルでも難しいものですが、直接会えないオンライン画面では、ライトの当たり方、ウェブカメラの角度によって、その人の実際の気持ちとは全く違った見え方になることは多々あります(実演していただき、ビックリ!)。それは「気持ちを画像から読み取ることはできない」と言ってもいいほど。画面から相手の気持ちを汲み取る必要がないことを知り、受講生は気持ちが楽になったようです。
オンライン会議で重要なのは、リアルのとき以上の「事前準備」です。
特に、「伝わる」ためのプログラムをどう進めるかは重要です。
指示がわかりにくいことで、何をしたらいいかわからなかったり、考え込んで間が空いて気まずい空気が流れたりすることを避けるために「具体的で明確な指示を出す」こと、が大切です。例えば「アイウエオ順で発言してください」「話す内容は、△△と□□です」「〇分間行います」のように、迷わない指示が、参加者の不安をなくしスムーズに進行できます。
また、見ている側も、「あいづち」や「うなづき」、OK!などのジェスチャーで気持ちを伝えることができますので、そのような参加者のリアクションを促すと楽しい交流が可能です。
リアルにない、オンラインならではのコミュニケーション
オンラインでは、しゃべらなくても様々な情報を伝えられますので、いくつか紹介します。
(1)自分の名前の後に、今の気分や状況を追加で書き入れる
声を出さなくていいので、低いハードルで知り合うことができます(例えば「プラッツ太郎@元気一杯!」)
(2)バーチャル背景で自己紹介
事前にお題を出しておいて、使ってもらう(例えば「好きな風景」)。
写真を見ながらなので話す側も話しやすくなります。
(3)キャッチボール自己紹介
名前紹介した後に、次の人の名前を言ってボールを投げるジェスチャーをする。名前を呼ばれた人は、受け取るジェスチャーをして次の人にボールを投げる。
(4)Zoom内のエフェクト機能を使って、自分の画像をデコレーション
講座内で(1)~(4)を実践してみました。
今回は、(2)は事前準備をお願いしていないので、変えられる人とそうでない人がいましたが、やり方さえわかれば簡単にできるので、(1)(2)ともに、気軽に「その人らしさ」を感じることができます。
(3)は、画面上ではありますが、それぞれのリアクションが楽しく、とても盛り上がりました。
(4)は後出の集合写真で様子を見てくださいね。
オンラインでも「書く」ことができる!
話し合いを「見える化」することは大切です。
これは、リアルでもオンラインでも同じです。
話しが行ったり来たりすることを減らせるし、発言をしっかり共有できるし、受け止められたという安心感や感情的なぶつかり合いを避けることができ、さらには議事録にもなるからです。
オンラインでの「書く」作業は「グーグル ジャムボード」を利用しました。
参加者が、自分の色の付箋を使って入力していきます。
ここでも、迷わない明確な指示が大切です。
今回は、ブレイクアウトルームに分かれて「今日の気づき、学び、確認したいこと、こんな風に使えそう!」を書き出し、個人の気づきを共有することで、さらに沢山の気づきを持ち帰ってもらいました。
次回までの課題は「今日の学びを踏まえて、オンラインで実践してみる!」です。
皆さんがどんな「やったね!」「楽しいね!」「困ったなぁ」を体験してくるでしょうか。
参加者のジャムボードから
・キャッチボールは面白かったです。
・背景とか色々遊びたいです。
・とても実践的で勉強になります。
・オンラインならではの楽しい技術を活用。
・表情に一喜一憂しない。
・Zoomをしかける側になってみたい。
・なんとなく使ってきた、身につけて来たやり方を見直す良い機会になった。
・対面以上に事前の準備が大事!