講師育成派遣事業・繋ぐ想い「終活における基礎の法知識~最後まで自分らしく生きる~」12/4開催報告
「そろそろ終活を……」と思ってはいるけれど、家族の間でも話題にしづらい、自分自身でもあまり考えたくない……。そんな方も多いのではないでしょうか。しかし最後まで「自分らしく生きる」ために、日頃から自分の「これから」を考えておくことは大切です。
今回の講座では、終活にまつわる基礎的な法知識について学びます。
☆講師の「繋ぐ想い」は、「プラッツ登録講師」として出張講座を承ります。
エンディングノート・ACP(アドバンス ケア プランニング)
人生を振り返り、これからを考える「エンディングノート」
人生の最期を迎えるための、さまざまな準備を行う「終活」。
プラッツ登録団体の「繋ぐ想い」代表・中山さんによる、行政書士としての専門知識をもとにした「終活の基礎的法知識」の講座を開催しました。
終活を始めるにあたり、まずは今までの人生を振り返り、自分の想いを整理するためにエンディングノートを記してみましょう。
エンディングノートはさまざまな種類が市販されており、インターネットのサイトから無料でダウンロードできる書式もあります。
自分史や関係する人たちの連絡先、財産に関することや希望する介護・医療について、葬儀やお墓・遺言書の有無など……。
「自分」についての情報をまとめ、これから先の人生をどのように送りたいかの意思を書き記しておくことはとても大切です。
身近な人たちと、「その時」の準備を
もしもの時にどのような介護や医療を望むのかを、家族や介護・医療チームと話し合う取り組みのことを「ACP(アドバンス ケア プランニング)」といいます。
「普段から」「日常の中で」話すということがACPの大切なところです。エンディングノートの内容をもとにして身近な人と話し合い、またその話し合いをもとにエンディングノートを充実させていきましょう。
ACPにもエンディングノートにも法的な意味合いや拘束力はありません。健康状態や周囲の環境・気持ちの変化によって、何度でも、いつでも書き直すことができます。
また自分自身の意思を明確にし、周囲とも話し合うことは、法的効力を発揮する遺言書を作成するための準備になります。
相続・遺言
高齢者施設でのボランティアについて
民法では、相続人となる人が決められています。講座では法定相続人の範囲を示したシートに、参加者自身がそれぞれ家族や親戚の名前を記入し、誰が自分の相続人となるのかを整理しました。講師からは架空の家族を例に、イラストを使ったわかりやすい説明がありました。
また遺言書は、遺産相続を円滑にするための意思表示です。
法的に無効にならないよう、遺言書の種類や書き方について学びました。
最後まで、自分らしく生きる
どんな医療や介護を望むのか、そして葬儀や埋葬はどうしたいのか。以前よりも選択肢は増えましたが、「その時」になってからでは自分の想いを整理し、身近な人へ伝えることは困難です。
講師の中山さんからは最後に、「終活は残される家族のためにも大切なことです。自分の人生を全うし、最後まで自分らしく生きるための準備をしていきましょう」というメッセージがあり、参加者の皆さんは深く頷いていらっしゃいました。
※「繋ぐ想い」は、「プラッツ登録講師」として出張講座を承ります。
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