第4~6回 市民活動専門講座「伝わるチラシデザインのコツ~考え方からテクニックまで~」2回目開催しました!
市民活動専門講座「伝わるチラシデザインのコツ~考え方からテクニックまで~」の2回目を開催しました。
講師は1回目に続き、NPO法人さいたまNPOセンター専任委員の大工原潤さんです。大工原さんは建築に関する書籍の編集者を経て、まちづくりに関わり、広報印刷物のデザインや、実践的なデザインの講座などを各地で行っています。
デザインで大事な3つのキーワード
くっきり、見せる
すっきり、整える
どっきり、目立たせる
目立たせようとしてすべてを同じ調子で強調するとごちゃごちゃしてしまう。
この順番で行うのが大事とのことです。
改行がはいっているチラシと、ベタ打ちのチラシを比較してみました。
たくさんの情報を一気に読もうとすると疲れてしまう。それに比べ、塊になっていると読みやすいですね。チラシに限らず、メールなども同じことが言えます。
改行により、段落のリズムを作ったり、囲みを作って区切りを付けたり、ラインを入れたり、同じ文章でもひと工夫でだいぶ見やすい印象に変わります。
見やすいチラシにするための工夫
その他、キャッチコピーの見せ方、書体、1行の長さ、行間、文字幅、余白の使い方、用途によっての版の位置、などについて、どの部分にどのような書体を使うのかによっても効果に違いが出るなど、具体的に読みやすい文章の見せ方についても学びました。
仮想線を使用したワーク
仮想線(=文字や線などの揃っているところに引く線)を、例題のチラシに何本引くことができるか、ワークを行いました。
上下左右が整っているのは基本的に大事ですが、斜めの線についても仮想線が引かれることは意外な発見でした。視線の流れを誘導したり、できるだけ揃えて強調したいものをわかりやすくする、など例題を見ながら、チラシの意図に合った見せ方を学びました。
イラストの効果 文字の協調、色の使い方、作表、画像使用のポイント
紙面にスペースができてしまうと、イラストを入れたくなってしまいがちですが、意味のあるイラストでない限り、逆効果になることも。
- 文字の太さと書体はイメージをつくる
- 色について
周りの色によって同じ色でも全然違って見える
色の基本 色相・明度・彩度を考慮し、基本に戻って理屈で考えてみる
配色の基本 明度が同じ色の組み合わせに注意しながらユニバーサルデザインの考え方にも言及しました。色弱・年齢を重ねると青が見えにくくなることも考慮し、モノクロにして視認性の確認をしてみるというのも良い方法とのことです。
その他にもチラシデザインに必要な要素についてたくさんの学びがあり、盛りだくさんの2時間半でした。
参加者の皆さんからは以下のようなコメントがありました。
- デザインの全体像を知れてよかった。特に構図の解説が参考になりました。
- これまで調べてもなかなか分からないでいた情報がクリアになった。
- ジャンプ率など見やすい読みやすいチラシが作れるように本日の講義を参考に制作しようと思います。ありがとうございました。
次回3回目(8/7)は皆さんが作成されたチラシのビフォー アフターの講評を行います。