第4期つなぎすと府中養成講座 第7回「プレゼンテーションに向けた準備」開催報告 7/10
さまざまな人や組織をつなぎ、地域課題解決へのアクションを作り出す。そんなコーディネーターを養成する「つなぎすと府中養成講座」。第7回では「伝わるプレゼンテーションで大切なことは何か?」を学び、次回最終回で行う「持続性のある新規事業企画」のプレゼンテーション準備を行いました。
学びを活かした、協働企画
前回の講座で受講生は2グループに分かれ、事業企画を立案しました。
今回も、その続きのグループワークから。意見を出し合い、企画をさらにブラッシュアップしていきます。
私たちが住むまちの課題は何でしょう?住みよいまちにするためには、どうしたらよいのでしょう?そのためにはどんな事業を、誰と連携して行えばよいのでしょう?
自分の心の中にある、「こんなことができたらいいなぁ……」というぼんやりとした思い。まさにそれこそが、新しい企画のタネです。みんなでアイデアを出しあい話し合うことで、そのタネは芽を出し、グングンと成長していきます!
パワーポイントで、「伝わる」プレゼンテーションをしよう
「発表」と「プレゼンテーション」
グループワークの次は、プラッツ職員・田口から 「プレゼンテーションで大切なこと」 についての講義がありました。
「発表」と「プレゼンテーション」との違いは何でしょう?
「発表」は「世の中へ知らせ示すこと」。
「プレゼンテーション」は「情報を提示し、理解・納得を得て、相手の行動を変化させること」。
では、相手に共感を呼ぶプレゼンテーションをするために、どうしたらいいのでしょうか?
「伝わるスライド」と「構成」
パワーポイントでスライドを作成する時、大切なことはなんでしょう?
「多くのことを伝えたい」「煌びやかに魅せたい」「凝縮・包括して伝えたい」という発表者の気持ちが先に立ってしまうと、内容を詰め込みすぎたり、色やフォントの統一感がなく見づらくなったりして、何が大切なことなのかが聞き手にわからなくなってしまいます。
聞き手の立場になって考え、スライドを作成することが大切です。
また、どんな話の流れにすれば効果的か、全体の構成も重要です。
第4回の講座で、講師の佐藤宏樹さんから「プレゼンテーションにおける、9つのフレーム」についてお話がありました。それらのフレームに当てはめて構成すると、伝わりやすくなります。今回はそのうちの「PREP」というフレームについて、CMやポスターなどを例に見ていきました。
【PREP】
1・Point(結論)、 2・Reason(理由)、 3・Example(具体例)、 4・Point(結論)
まずは結論を述べ、次にそれはどうしてなのかを説明します。そして具体例をあげ、最後にもう一度結論を伝えます。結論重視で説得力を持たせることができるフレームです。
……効果的なプレゼンテーションのために気をつけるべきポイントはいくつもありますが、大切なのは自分が楽しみながらプレゼンテーションをすること。不安げでつまらなさそうに話しては、聞き手まで同じ気持ちになってしまいます。
楽しさが相手に伝わることが、何よりも大切です。
まちの先輩コーディネーターをヒアリング
前々回の講座で発表した4名に続き、今回は2名の受講生が「まちのコーディネーターへのヒアリング報告」をしました。
・まずは受講生Sさんから、第2回の講座にもご登壇いただいた非営利型株式会社Polaris(ポラリス)市川望美さんへのヒアリング報告です。
「新しいはたらき方」の創出を目指し、会社を立ち上げた市川さん。請け負う事業ごとに、知り合った人の中からキーパーソンを見つけ、その人を軸にして成果を出してきました。
社内でも社外でも多様な人間関係を大切にする、そんな市川さんと話すことで、Sさんの中には「女性の働き方セミナーの開催」や「地域に住む女性が集まっていくつかのテーマを話し合う女子会」など、たくさんのアイデアが生まれたとのことです。
・受講生Aさんは、「コミュニティガーデンカフェきゅ庵」「FLAT STAND」「Polaris(ポラリス)」「kotocafe」と、4か所のヒアリングへ行きました。
4か所とも形態は違い、一人でやっているからこそのスピード感を大切にしているところもあれば、仲間とフラットな関係性を作って話し合いながら進めているところも。
Aさんからはヒアリングで心に残った言葉として「私はせっかちだからできるのよ、趣味でやっているのよ」「信用はなくても信頼は作れる。信用は過去の実績によるもの、信頼は現在と未来の姿で作れるものだから」などの紹介がありました。
やっと会えた、仲間たちと
今期の講座は感染症予防対策のため、第1回から第4回までをZoomによるオンラインで開催しました。画面越しの「初めまして」からコミュニケーションを取っていくのは、難しいと感じることもありました。
実際に顔を合わせたのは、開始から1か月が経った第5回の講座。受講生も事務局も「初対面のような、それでいて懐かしいような」不思議な感覚を覚えました。会いたかった友達に、やっと会えたような。
今回の第7回では、みなさんすっかり打ち解け、講座終了時間までプレゼンテーション準備のグループワークを熱心に続けます。
それぞれの企画のタネからどんな芽が育ち、どんな花が咲くのでしょう。そしていったい、どんな実を結ぶのでしょうか。
「第4期つなぎすと府中養成講座」も、残すところあと1回。次回最終回は、これまでにご登壇いただいた講師の方々や先輩つなぎすとを招き、公開プレゼンテーションを行います。