【レポート】第3回 市民活動専門講座「すぐに使える! 伝わる広報写真 キホンのキ
市民活動専門講座「すぐに使える!伝わる広報写真 キホンのキ 」の2回目を開催しました。
■課題提出を経て
今回は、1回目の講座の後、受講生の皆さんから提出していただいた活動の様子の写真について、撮影者(受講生)のコメントと講師からの講評を中心に実施しました。
提出していただいた写真(計37枚)の中からいくつかの講評事例をご紹介します。
1.団体ポスターを並べて掲示している写真。
どこかの団体だけ目立つようにするわけにはいかないなどの制約があり、そのままだとありきたりになりがちな写真に対しては、遠近法を使った構図で動きを出して見せる、人が見ている様子を後ろから撮って見せるなど、見せ方のバリエーションがあるという、新たな気づきをいただきました。
2.講演会に使用するプロフィール写真や講演会の様子の写真。
顔の一部に光が当たっているなんてこともよくありますよね。
こちらは自然光の控えめな逆光の効果を使うとナチュラルなイメージとなり効果的とか・・
講演会の様子は講師のアクティブな動きがあるところを狙って撮ると、講師の熱意がより伝わるとか、市民活動ではよくあるシーンの写真が、ひと工夫でまるで別物のように生まれ変わる手法を学びました。
その他、アングルを変えてみる、集合写真は小物を使って変化をつけるなど・・面白いアイディアやアドバイスをいただきました。
提出された写真1枚1枚を丁寧に講評していただき、皆さんも大満足の様子でした。
■守破離(しゅはり)(まとめ)
まとめとして、千利休の教えを和歌の形でまとめた守破離より、広報写真キホンのキのポイントについてお話がありました。
- 目的・伝える相手・何を伝えたいかを常に整理する。
- 何に使いたいのかを確認してから撮影する。
- 構図を身に着けて伝えたいものに意識を向けさせる手数に臨む。
- 撮影・公開によって不利益が生じないようにする。
「雑誌などに載っているプロのテクニックをただ美しいと捉えるだけではなく写真を撮る側として「なぜ」を考えることも大事」ということで、最後に講師よりお勧めの本をいくつか紹介していただき、本講座は終了となりました。
「写真は受け取り手のもの、その中でも意図を込めて撮り続ける」という一言がとても印象的でした。
以上