第4期つなぎすと府中養成講座 第6回「協働企画を生み出すワーク」開催報告 7/3
”つなぎすと”とは、地域課題を解決するコーディネーターのこと。第6回は「協働企画を生み出すワーク」と題して企画を進める力、「企画推進力」について東京都市大学特任教授、株式会社プラチナマイスター代表、また合意形成のコミュニケーションも専門の杉浦正吾さんにお話を伺いました。後半は「事業企画のタネづくり」としてグループワークをして実際に企画を練り、最後に軽くプレゼンテーション&ブラッシュアップしていきます。
企画を進める力
せっかく作った企画なのになかなか進まない…他に足りない要素とは?
これまでの講座で受講生たちはコーディネーターがどういう事かを知り、必要な寄り添う力やまきこむ力を学んできました。
スキルがあってやってみたい企画もありそう。では、学んだことの他にどんな要素があれば企画は進むのでしょうか?
最上級の要素は「自らの情熱」。信念や情熱が大切です。
また「共感力、共有力」「時間をうむ力」も必要です。
協働作業は相互理解!
協働でプロジェクトを行う時には、互いを理解することが大切です。
それぞれが心地よいと思う立ち位置は何でしょう?リーダーなのか、サブリーダーなのか、それとも専門的知識を持って関わるスペシャリストでしょうか?
各々の得意なものごとや性格、プロジェクトに対する進め方や価値観を共有しておくと、協働作業がラクになります。共感力を駆使し、「良い塩梅」で進めていきましょう。
受講生からは地域社会課題の具体的なアプローチの仕方がまだ明確になっていないことが分かった。価値観の共有はどこまで自分の意見を相手にぶつけても良いのだろうか、などの気づきや質問がありました。
いよいよグルーピングで企画を練りはじめます
グループワーク「事業企画のタネづくり」
受講生の「地域であなたが実現したいこと」「できること(得意)」「好きなこと」をもとに、杉浦さんが受講生を「学び」と「交流・つながり」という2グループに分け、それぞれ企画を練っていきます。
プレゼンテーション&ブラッシュアップ
・「交流・つながり」グループの発表
タイトルは「地域つながりネットワーク」。
住民ネットワークが希薄になってきている中で、まずつながるためには知り合わないといけない。そのためにどこかに集まって何ができるか、一人では行動しにくいことも、何人かで始めたらできることがある。
大人だって友達が必要。地域の人がつながることによって知り合いが増えていってその中の一人一人が活躍できる場を提供することもできるかもしれない。
始めは小さくてもいいので、定期的にコツコツやっていくことでじわじわとひろげていく。
・「学び」グループの発表
お互いが得意なことである「教育や学び」+「韓国語を中心に文化・交流を図る」を活かす。ターゲットを小学生に絞り夏休みも近いことから、小学生の学びの場(宿題や自由研究)を提供するとともに韓国の文化に触れる機会として韓国料理(夏のスタミナご飯)を一緒に作る、「熱中症と夏バテ対策!」や、韓国の小学生と会えるなど他との差別化も図っていく。
発表の後に受講生からは、世の中がこのような状況下で孤独を感じている人は多い、室内だけでなく野外気持ちよく過ごせるような企画もして欲しい。や、お互いの得意とするもの、これからやりたいことの中に共通項があった。うまく混ぜあわせていくことで、相乗効果のあるものが出来るのでは。あらゆる世代が交わることで多様性を図り、共育の教育につなげることができるなどの意見がありました。
今回の講座を通して
得意なことを、別の得意なこととつなげてみる。
始めは漠然と散らばっていた切れ端を一つ一つつなげてみるとおおきな意味のある地図ができる。一見、お互い違う方向性の地域の課題に取り組んでいるように思えたが、すり合わせてみるといろいろな世代をつなげて、一緒に良い方向に向かう船に乗っているような、地域の明るい未来に向かって進んでいるような気がしました。
次回第7回はプレゼンテーションにむけた準備、
「プレゼンテーションに必要な3つの心づかい」を学んでいきます。
(市民ライター 川島清夏)