講師育成派遣事業・スコーレ「こんな時どうする?子どもの短所しか見えない~見方を変えれば子どもは伸びる」9/16開催報告
「片付けない」「落ち着きがない」「ゲームばかりしている」……。子どもの短所ばかりが目について、イライラしてしまうこと、ありませんか?
そんな時、子どもにどう関わればよいのかを学び、同じ悩みを持つお母さん同士でお話をする、そんな会を開催しました。
☆講師の公益社団法人スコーレ家庭教育振興協会府中地区実行委員会は、「プラッツ登録講師」として出張講座を承ります。
子どもの「困った言動」は、成長のチャンス!(講義)
講師の中村さんには、成人した4人のお子さんがいます。きょうだいでも、それぞれ全く違う性格のお子さんたち。もっとこんなふうに接すればよかった……と思うことがたくさんあるそうです。
今回のイベントでは小学生の子どもを持つお母さんに集まっていただき、中村さんの体験談も交えながら、児童期の子どもへの接し方を考えます。
愛情を伝えるために
「お母さんはわかってくれた」という思いは、親子の信頼関係の基となり、子どもの成長へとつながります。まずは親が、子どもの思いに共感することが大切です。
例えば、逆上がりができず練習中に泣き出してしまう子ども。皆さんならどんなふうに声をかけますか?
「泣かないのよ、泣いても仕方ないでしょう」……では、子どもは「お母さんはわかってくれない」と思ってしまうかもしれませんね。
しかし「できなくてくやしいね」と共感してもらえたらどうでしょう?
お母さんはわかってくれるんだという思いは子どものやる気をアップさせ、またチャレンジしようというヤル気につながります。
親の深い愛情も、きちんと伝わらなければ子どもは不安になってしまいます。否定ではなく共感することで、愛情を伝えていきましょう。
「子どもの困ったところ」を長所に変える(グループワーク)
「子どもの困ったところ」が目についた時は、成長するチャンス。声かけ次第で親子の絆も強くなります。短所に見えるところこそ、見方を変えれば大きな長所かもしれません。
……しかしそうわかっていても、実際には難しいですよね。
次にはスコーレ会員と参加者が小人数のグループになり、ワークを行います。
まずはそれぞれ、自分の子どもの短所だと思うところを書き出します。
その用紙をグループ内で回し、他のお母さんが書いた「短所」を「長所」に言い換えて記入します。
「片付けない」は「好奇心旺盛」、「落ち着きがない」は「行動力がある」、「ゲームばかりしている」は「集中力がある」……。
「よその子どもはとてもいい子なのに、うちの子はどうして……」と思ってしまう原因は、自分の子どもには愛情が深すぎて客観視できなくなってしまうから。
他のお母さんが書いた「子どもの短所」は、すぐに長所に言い換えることができます。
1周回って自分が最初に書いた紙が戻ってきたら、その裏にはポジティブな言葉がいっぱい。
うちの子、こんなにいい子だったんだ!……とあらためて実感できます。
家に帰ったら、まず子どもをほめよう!
グループワークのあとは、子育ての悩みをみんなで話し合いました。
「いつも怒ってばかりになってしまう……」「何回注意しても、全然直らない……」という悩みに、他の参加者からは「うちもそう!」という声が。思い描く理想の母親とは違っても、みんな子どもへの深い愛情を持つ素敵なお母さんです。
参加者からは、「具体的で身近な体験を講師が話してくれたので、とてもわかりやすかった」「自分の子どもについて、違う見方ができた」という声がありました。同じくらいの年齢の子どもを持つ母親同士で悩みをわかちあえた、充実した時間でした。
※「公益社団法人スコーレ家庭教育振興協会府中地区実行委員会」は、「プラッツ登録講師」として出張講座を承ります。
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