講師育成派遣事業・千夜二夜「人前であがらない!緊張から自然体に変わるコンディション作り」3/12開催報告
人前でスピーチやプレゼンテーションをする時、緊張していつもの力が発揮できなくなったこと、ありませんか?
大切なのは緊張を味方にすること。そのための考え方を学び、シアターゲームを通じて自分をコントロールする力を身につける講座を開催しました。
☆講師の千夜二夜は、「プラッツ登録講師」として出張講座を承ります。
「緊張した自分」を知りましょう
緊張するとどうなる?
参加者全員で車座になって自己紹介。参加した動機や趣味について一人ずつ話します。
ひと通り終わったあとに「自己紹介をした時の自分の気持ち、様子」を発表してもらうと、「ドキドキして汗が出た」「何を話しているのかわからなくなった」など、堂々とした様子とはうらはらに心の中では緊張している方も多かったようです。
講師の櫻井さんからは、「緊張することが駄目なのではありません。人前で話す時に自分がどんな状態になるのかをまずは知りましょう。自分は緊張していると認めることが大切です」というお話しがありました。
緊張の仕組み
自己紹介のあとは座学で、緊張の仕組みを学びます。
……内臓の働きや体温調整などを行うために、24時間働いている自律神経。自律神経には心と身体を活発にする交感神経と、休ませる副交感神経があります。
緊張や不安を感じた時には交感神経の働きが高まり、動悸や震え・血圧の上昇といった症状が起こります。ドキドキや震えを止めようとしても、余計に緊張して症状がひどくなってしまうことも。
そんな時には、息を吐くことを意識してみましょう。息を吸う(活動)は交感神経を刺激し、吐く(休息)は副交感神経を刺激します。5秒吐いて、5秒吸う。これを何度か繰り返すことで交換・副交感神経がバランスを取り戻していきます。
リラックスできる環境づくり
空間を自分のものに
見知らぬ場所・見知らぬ人の前では誰でも緊張するもの。緊張を自然体に変えるために、その場所やそこにいる人を味方にしましょう。
部屋のあちこちを歩き回り、「なんとなくここが好き」という場を見つけます。壁や置いてあるものに触れることで、空間を自分のものにしていきます。
参加者の皆さんも、それぞれ部屋の好きな箇所を見つけていきます。壁際に立つ方が居心地のよい人や、真ん中で周囲が見渡せるほうが落ち着く人などさまざま。自分にとって気持ちのよい場所を覚えておき、緊張した時はそこを見るようにするといいそうです。
コミュニケーションを取ろう
場所に慣れたら、そこにいる人たちとコミュニケーションを取りましょう。俳優のトレーニングやメンタルケアに使われる「シアターゲーム」をいくつか行いました。
そのうちのひとつ、「フライト」。二人組になり「同じ飛行機の、隣の席に乗り合わせた乗客同士」という設定で会話をします。初対面でどうやって共通の話題を探るのか、自分のことはどれくらい話すのか。ペアごとに自己紹介をしたり、旅の目的を話したり。初対面でも共通の話題を見つけていきます。
……その場所を自分のものにし、そこにいる人とコミュニケーションを取ることで、自然体の自分を出せるようになります。
参加者からは、「実際に身体を動かしたことで、理論を聞くだけよりも楽しんで参加できた」「講師の櫻井さんは自分の話を聞かせる・教えるというより、参加者の気づきを大切にしながら場を作っているように感じられ、そのコーディネートがとても勉強になった」などの声がありました。
緊張する自分のことも好きになり、自然体の自分を出せるようになること。そのためのコンディション作りが実践できた講座でした。
※「千夜二夜」は、「プラッツ登録講師」として出張講座を承ります。
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