【市民活動専門講座】Canvaを使って!目にとまる!心がうごく!チラシ作成講座2回目開催しました。
多様なテンプレートが用意されているCANVAを使って、印象に残るチラシの作成方法を学び、クオリティの高いPR手法を身に着ける講座を開催しました。今回はその2回目です。
7月9日(土)、デザイナーの林田全弘さんを講師に迎え、市民活動専門講座「Canvaを使って!目にとまる!心がうごく!チラシ作成講座」の2日目を、Zoomによるオンライン形式で開催しました。
自らチラシを作成してイベントや活動のPRを図ろうとしている団体や企業・学生を対象とした、「人が集まるチラシ」の作り方を学ぶ、全3回のチラシ作成講座の2日目です。
1日目の振り返りや宿題のフィードバック、チラシ作成に向けた実践テクニックを学びます。
2日目 参加したいと思ってもらうために
相手の立場で考えるための「整理」
はじめに、講師の林田さんから前回のポイントをまとめていただきました。
今回作成を目指す「人が集まるチラシ作り」に重要となるのは、チラシを手に取った人がどんなメリットを想像し、どんな文言があったらわくわくするかなど、相手の立場になって考えること。
書体や写真選びも大切ですが、デザインの芯となる「相手の立場で考えた内容」がぶれないためにも「整理」が大切とのことです。
前回の宿題は、その整理シートです。5つのグループに分かれて各自シートの発表を行いました。限られた時間の中で、しっかりとチラシ作りの軸となる情報をまとめて発表できました。
NPOのように合議制で考える際にも、こうしたシートがあると課題や内容が曖昧にならずに良いそうです。
期待・不安・距離
整理した内容から、具体的に使う文言などを決める際に必要となる、参加したいと思ってもらえる3つのポイントについてお話しいただきました。
1つ目は、限定企画・参加特典・参加費無料などのように、参加によって得られるメリットや特徴を伝える内容を明記し、「期待を上げる」こと。2つ目は、初参加や単独参加、子連れ、料金面などで参加をためらう人の「不安を下げる」こと。よくある質問や、過去の参加者の声を入れることで、参加のハードルを下げるようにします。3つ目は、チラシを手にした人に自分のためのチラシだと思ってもらえるように「距離を寄せる」こと。参加対象者にありがちな体験談や解消したい悩みを載せることで、自分事だと思ってもらい、参加の後押しをします。
デザイン(表現)のための「発想」
整理した情報をデザインするための次のステップが「発想」です。
林田さんご自身も、デザインをはじめる前には参考事例を基に、紙に手書きでラフスケッチをたくさん作るそうです。自分の作りたいチラシをゼロから作るのではなく、参考事例を集めるなど時間をかけてリサーチすることが、作成の近道となるとのこと。ゼロから考えてしまうと、主観が強くなり自分らしさや奇抜さが出てしまいがちですが、チラシの内容に沿って事例を探すことで、そのイベントらしい世間のイメージや、趣旨に合ったデザインが見つかりやすいようです。
ポイントは、できるだけ似た条件の参考事例を探すことと、ラフスケッチはなるべく雑にいくつも書くこと、だそうです。
レイアウトのコツと時短テクニック
素材がそろったら、次に考えるのがレイアウトです。
まずは、両面チラシの場合の表面と裏面のそれぞれの役割や、読み手の視線の移動、配置のポイントについて解説していただきました。
続いてCanvaを用いて、フォント選び・素材検索・印刷などに役に立つ操作方法や、時短テクニックについて学びました。時短テクニックについては、ショートカットキーの種類が多く、皆さんそれぞれに資料のスライドや林田さんの解説操作を目で追ったり、手元のパソコンで実際に試したりしていました。
最後に林田さんより時短テクニックの問題を出題していただき、各自実際の操作を確認することできました。
次回はいよいよ最終回。
各自両面のチラシデータをできるとことまで作成し、専用フォームから提出します。最終回では、提出されたデータの講評やフィードバックが予定されています。講座後にも活用できる、実践につながる学びになることを期待しています。