【市民活動専門講座】「会議を変えれば、組織が変わる!~みんなの力が活かされる話し合いのデザイン~」1回目開催レポート
会議についてお悩みはありませんか。
当事者意識が持てて参加の実現ができる創造的な会議を創ることができれば、組織の運営も活発で円滑なものになります。
参加した人たちが、のびのびと意見が言える場を作る考え方と具体的な技術を学びます。
合意形成を図る必要性
意思決定の仕方にはどのような種類のプロセスがあるのかを知ることで、それぞれの手法の特徴や意味を掴みます。
日本社会で多くみられるのは「反応のない決定」。どなたも心当たりがあるのではないでしょうか。
ほかには、地位の高い人や熟練している人だけによる決定。根回しや一部の少数で決定してしまう方法。多数決による決定(少数派の意見が取り残されて負けるという、実は平等ではない方法)。
目指すのは、「合意形成による決定」であり、そこには「自分の意見が取り入れられた」という気持ちが形成されます。
ワークショップという手法
全員が同じ土俵で話し合うためには、「当事者意識を持つ環境づくり」がキモとなります。
主役は「参加者一人ひとり」であり、そこに先生はいません。お客さんもいません。はじめから決まった答えなどもありません。大切なことは、参加者皆が「時間と記憶を共有」することで生まれるものを持ち続け、全員でまとめていくことです。
これを実現するために有効な手法が「ファシリテーターによるワークショップ型会議」です。
会議の進行はファシリテーターが担います。ファシリテーターは相手の立場に立ちつつ、その場で起こっていることをよく観察して状況を把握していること。柔軟に対応して双方向コミュニケーションを心がけること。ジャッジはしない、開放的な姿勢で関わること、など、参加者同士が水平関係の中で合意形成されるよう働きます。
ファシリテーターは会議を円滑に進めるために支援する人であり、「すべての参加者の力を活かす話し合い」を行う役割を担います。
次回は、講義を踏まえて、演習を行います。
(講座終了)10/22、10/29開催。2回連続講座の全回が終了しています。
講師紹介
三浦 匡史 氏
NPO法人 都市づくりNPOさいたま理事。事務局長
認定NPO法人 さいたまNPOセンター副代表
個人事務所 地域生活デザイン代表
まちづくりコンサルタント。
市民参加を促進するための仕掛けづくりやネットワーク形成のつなぎ役など精力的に活動している。