協働を体感する講座 開催報告
講師はモジョコンサルティング代表の長浜洋二さん。
改めて「協働」とは何なのか、を学びました。
1月26日(水)の夜、Zoomにて開催した「協働を体感する講座」には19名の参加があり、改めて「協働」とは何なのか、を学びました。
講師はモジョコンサルティング代表の長浜洋二さん。
例えば象の体の姿が見えない状態で、自分が触れた部分だけをとらえて、「これは木の幹のようだ」「これは壁のようだ」「これはヤリのようだ」「これはうちわのようだ」「これはホースのようだ」という人たち・・・誰もが正しいけれど、象の全体像を正しく捉えてはいません。
現代社会の課題の解決には、単独の組織や個人による取り組みには限界があります。単独の活動から交流、協力のステップを経て「協働」へ、という考え方、また、協働の好事例などをご紹介いただきました。
一言で協働とは何かといえば、「共通の目的を実現するためにお互いの強み(資源)を持ち寄り、力を合わせて共に活動をすすめること」。
そのために必要なことは対話と相互理解に尽きます。
後半のワークショップでは、あるテーマに関して、自分がどの立ち位置にいるか、どのくらいの濃度で関わっていきたいと考えているかを、全員の位置取りと自分との対比、なぜそのポジションにいるのかを対話によって知る中で俯瞰的にとらえていきました。
互いの立場、考え方を尊重し、互いに聞くこと、理解することが大前提であるという体験の共有でした。
楽しかったのはオレンジの分け方についての話し合い。
1個のオレンジを姉妹が欲しがっています。さあ、どう分けるでしょうか。ここではその先は内緒(笑)
「協働」は、ビジネスの交渉とは違い、互いを理解し、認め合うプロセスが重要なので、紙切れの申請書や互いの条件の提示からだけでは相手としてふさわしいかどうかわかりませんし、うまく進みません。
お互いに、その共通の目的に対して、なぜ達成したいのか、どう達成したいのか、達成後どうなりたいのかなどを深く理解しあってから始めたい、進めたいものです。
自己開示も必要でしょう、傾聴も必要でしょう、押し付けない姿勢も必要でしょう、そういった基本的な姿勢を思い起こさせてくれた学びの時間となりました。