第5期つなぎすと府中養成講座 第2回「協働をひもとく」開催報告(2022年8月27日開催)
「協働」のノウハウを学び、新しいネットワークを作って、つながりを紡いでいく。そんなコーディネーターを養成する全8回からなる「つなぎすと府中養成講座」。第2回目は「協働をひもとく」と題し、産業能率大学の中島教授をお招きして、協働についての学びを深めました!
第2回講座「協働をひもとく」
様々な「地域課題」を解決するためには、人と人、人と組織、組織と組織がつながって各々の得意を活かし合う「協働」が効果的です。日々暮らしている普段のまちでの活動をより活発にするために、「協働」のノウハウを学び、新しいネットワークを作って、つながりを紡いでいく。そんなコーディネーターを養成するのが「つなぎすと府中養成講座」です。
その第2回目は「協働をひもとく」と題し、産業能率大学経営学部教授の中島智人さんにご講義いただきました。
今回も講義に入る前にアイスブレイクが行われました。今回は参加者の方にご提案いただいた「マジカルバナナ」と呼ばれる連想ゲームを2チームに分かれて行いました。大変盛り上がり、場の雰囲気も一気に和やかになりました。
協働をひもとく
場も温まったところで、ここから中島さんに本題に入っていただきました。
「多様で多層な主体が情報を共有し、相互の立場や特性を認めつつ、対等の立場で、それぞれの役割を果たし、共通する課題の解決や社会的目的の実現に向けて、公益的な価値を相乗的に生み出すため、連携・協力すること」
府中市では「府中市市民協働の推進に関する基本方針」として、協働をこのように定めています。
実際の現場に落とし込む際、これはどういう意味なのか、そこにどのような難しさがあるのかを考えていけるようになると良いのではないか、ということから講義は始まりました。
加えて、下記内容についてお話しをいただき、間でミニワークも挟みながら、協働に関する学びを深めました。
- 協働の事例(イギリス・横浜)
- 同型化
- 協働優位性
- 協働のジレンマ
- 協働を通したエンパワーメント
- 『7つの習慣®』
- アセットベースの考え方
- ビジネス・モデルの考え方
最後に、「協働の事例を視察する際は今まで誰もやってこなかった社会課題を解決している事業なのだから、尋常でない方法でやっているはずだという前提で見てみてほしい。」という言葉で講義は締めくくられました。
講座を終えて
なぜ協働が必要なのかという概念や、事業企画を立てるうえでの考え方を知り、冷静になって理論を考えることは非常に重要で、今日の学びはとても有意義なものであったと思います。
相手がよければと考えて相手に合わせているうちに、自分の思いが隠れてしまうことはありがちですが、そうではなく、お互いを理解し合い、それぞれの思いや目標を達成することが大切であることを再認識できた講座でした。
この視点を忘れることなく、これからの活動に取り組んでいきたいと思います。
次回は「まちに変革を生み出す協働事例」と題し、府中市高齢者支援課さん、こどもの居場所作り@府中さん、日野市企画経営課さんにお越しいただき、それぞれの取り組みについてご紹介いただきます。
次回のレポートもお楽しみに!
つなぎすと府中養成講座サポーター 駒ヶ嶺久美