令和4年度 協働推進コーディネーター養成講座・プレ企画「まちを元気にするのは人のつながりだ! まちのコーディネーターって何?」開催報告 6/25
まちが楽しく元気になるって、どういうこと? どういうとき?
それは「様々な背景を持つ」「多様な人たち」が一緒にアイデアを出して活動しているとき。
思いもかけない発想で素敵なことが起こったりします。
でも・・・多様な背景を持つ人と一緒に活動することは難しいと感じることもありますよね。
だからこそ、人と人をつなぐ役割、コーディネーターが大切になります。
「つなぐこと」の本質を知り、日々の活動をさらに豊かにパワーアップするための講座です。
個人が発見した課題を、多様な人同士が「聴く」を大切にした対話を重ねて、地域資源を活かした解決を探しましょう
広石拓司氏(株式会社エンパブリック代表取締役)
東京大学大学院薬学系修士課程修了。シンクタンク、NPO法人ETIC.を経て、2008年株式会社エンパブリックを創業。『思いのある誰もが動き出せ、新しい仕事を生み出せる社会』を目指し、ソーシャル・プロジェクト・プロデューサーとして、地域・企業・行政など多様な主体の協働による社会課題解決型事業の企画・立ち上げ・担い手育成・実行支援に多数携わる。近著に『SDGs人材からソーシャル・プロジェクトの担い手へ ~持続可能な世界に向けて好循環を生み出す人のあり方・学び方・働き方』。東京都生涯学習審議会委員、慶應義塾大学総合政策学部、立教大学大学院などの非常勤講師も務める。
思いのある人誰もが課題解決できる社会をつくる
誰かが感じた「こんなこをとしてみたい」「こうなったらいい」は、言葉にして思いを外に出し、否定ではなく「それをどう思うか」「一緒に考えましょう」と問いと対話を重ねることで、そこに共通の「何か」が見えてきます。思いを個人→仲間→社会へと広げつなげていくことが大切で、そのことで気づきや新しいアイデアが生まれていきます。
また、地域での活動は、行政や専門機関だけでは担えないものが多く、地域での関係づくりこそがアイデアを形にしていくためには重要であることを、株式会社エンパブリックが関わってきた事例紹介を通して、具体的にイメージを広げました。
コミュニケーションは「聴く」ことから。コーディネーターの役割を確認
隣同士の参加者が、講師の話を聞いた感想や「自分にとっての地域のつながり」について考えていることをシェア。まずは、相手に関心を寄せて「聴く」こと、相手の言いたいことに興味関心を持つことが大事です。
コーディネーターは、「こうなったらいい」の未来のイメージを持ち、課題やニーズを理解し、現場の観察をし、多様な背景が違う人たちとの対話と共感を重ねて地域資源(人、モノ、施設、企業、場など)の新しい活かし方を見つけることで、社会に変化を起こしていきます。
できないことではなく「できること」に注目して、関わる人の「もっと上手になりたい気持ち」を大切に、実践を通して学びの輪を続けていくことで地域の課題解決につなげることが結果につながることを教えていただきました。
参加者からは次のような感想をいただきました。
「協働のマインドがセットできた」「話が楽しかった。すごく共感できて、何か始めるきっかけになりそう」「町内会、自治体などの取り組み、問題点をよく知ることができた。また、やりたいと思っている人が沢山いることにとても驚かされました。大学があり学生が多いこの町で、学生(単身世帯)の地域へのかかわり方についても気になった」「策は自分だけの力ではなく、地域資源を活用する。相手に対してだけでなく、自分の活動においても大切だと思いました」
(終了)【6/25開催】「まちを元気にするのは人のつながりだ!まちのコーディネーターって何?」