【市民活動専門講座】「Canvaを使って!目にとまる!心がうごく!チラシ作成講座」3日目開催レポート
7月23日(土)、デザイナーの林田全弘さんを講師に迎えた、市民活動専門講座「Canvaを使って!目にとまる!心がうごく!チラシ作成講座」の3日目を、Zoomによるオンライン形式で開催しました。
自らチラシを作成してイベントや活動のPRを図ろうとしている団体や企業・学生を対象とした、「人が集まるチラシ」の作り方を学ぶ、全3回のチラシ作成講座の最終日。
これまでの振り返りに加え、期日までに提出された13点の作品について講評していただき、今後のチラシ作成につながる学びの総仕上げです。
3日目 これまでの学びの振り返り
人が集まるチラシ作りのコツ
宿題の講評の前に、講師の林田さんからこれまでの講座の振り返りと、デザインに必要となる知識などをまとめて解説していただきました。
そもそもデザインとは、目的があって形や仕組みをつくることです。そして、今回目的となるのは「人が集まるチラシ作り」。人が集まるチラシにするために重要となるのは、相手が得られるものを、相手の立場で考えて、形にすること。自分の伝えたいことだけではなく、チラシの受け取り手がそのイベントなどに参加することで得られることを、参加者の立場で考えて、それを伝わるように形にする。はじめは難しいそうですが、筋トレのように続けて積み重ねていくことが大切であると、改めて教えていただきました。
素材の権利について
続いて、デザイン作成の際に気を付けなくてはならない著作権について、クイズ形式で教えていただきました。
「無料」や「フリー素材」といった、使いがちなキーワードで探した写真やイラスト、地図などの素材について、使用を検討する際に注意すべき点、利用規約をしっかりと確認すること、禁じられていること等の要点をまとめた解説に加え、「ロイヤリティフリー」「商標登録されている配色」など、あまり聞きなれないような用語や話題についても幅広くお話いただきました。
私的利用ならば大丈夫では?と、軽く考えてしまいがちな権利の大切さについて学ぶことができました。
待ち望んでいる人に届けよう
発表と講評
2日間の学びを基に、Canvaを使ってチラシデータを作り、期日までに提出された13点について、林田さんより講評をいただきました。
今回提出した方は、「チラシのこだわりポイント」と「作ってみての感想」の2点をそれぞれ発表してから、フィードバックを受けました。
こだわったポイントと感想のそれぞれに、林田さんから教わった内容を活かしたものが多く挙げられました。「オモテ面をすっきりと目を引くデザインにした」、「参加想定者のモヤモヤ解消や、悩みを載せるということで要点を決めやすかった」などの良かったことから、Canvaの素材の多さにより「同じものを再度見つけることができなかった」、「多すぎてフォント選びに困った」といった悩みも出されました。
講評からの学び
各自の発表に続いての林田さんからの講評では、まずは良い点を挙げていただいた後に、改善できる点について具体的に説明していただきました。文字の色やフォントの使い方、見出しやモチーフの配置、枠の活かし方など、細やかなアドバイスをしていただき、皆さんとても参考になった様子でした。
講評の中や、講座を通してチャットで出された質問にも随時答えていただき、Canvaでの表作成や、素材やフォントの便利な探し方、二次元コード作成や画像の加工についてと、すぐに使えるテクニックを多く学ぶことができました。
人が集まるチラシをつくる
3日間の講座を通して、Canvaの使い方だけではなく、デザインとは何か、人が集まるチラシとはどんなものかについて、丁寧に教えていただきました。
宿題のフィードバックや質問の中でも、常に、「手に取る人」「見る人」に親切に、通りかかった人が手に取りたくなるような「言葉」、読み手への配慮といった、相手の立場で考えることの大切さを伝え続けて下さった林田さん。
林田さんから講座の締め括りにいただいたメッセージです。
「皆さんの作ったチラシを待ち望んでいる人は必ずいます。その人々に伝わる、届くチラシを作ってください。」
今回の学びにより、参加者の皆さんの作るチラシが一人でも多くの人に届くことを願っています。
プラッツの市民活動専門講座では、今後もこうした実践的ですぐに活用できる講座を開催予定です。