第9期つなぎすと府中養成講座 開催報告
私たちの住むまちをより良くしていくために、できることは何でしょう?「協働」のノウハウを学び、新しいネットワークを作って、つながりを紡いでいく。そんなコーディネーター(つなぎすと)を養成する「つなぎすと府中養成講座」。今年度も開催中です。
第1回 イントロダクション 「つなぎすと(コーディネーター)」って何だろう? (2026.5.10)
地域をつなぐコーディネーター養成講座、今年も始まりました!
「暮らしの中で感じている課題、どうしたら解決できるだろう…」
「こういうまちになったら、みんなが楽しく暮らせるのに…」
普段の生活の中で感じているさまざまな想い。ひとりで対応することは難しくても、つながりをつくり、みんなで協力することでまちを少しずつ変えていくことができるかもしれません。
「協働」という手段を使いながら地域をつなぐコーディネーター“つなぎすと府中”養成講座、今年も始まりました!
はじめに、過去の講座修了生2名が登壇し、受講した感想や講座修了後の活動についてお話しいただきました。今期の受講生へは、「まずは気軽に関わる感覚で、自分のペースで楽しんで参加してほしい」と温かいエールも送りました。
講座の後半は、受講生自身の「注力したこと」や「成長したこと」をテーマに、自分自身を振り返るワークを実施。限られた時間の中で、自分と向き合う貴重な時間となりました。その後は、受講生同士でペアを組み「他己紹介」に挑戦。互いにインタビューを行い、参加者全員が工夫を凝らしながら、相手の想いや人柄を引き出しながら紹介しあいました。
講座後の交流会でも会話が弾み、名刺交換や情報共有をする姿が見られるなど、最後まで和やかで充実した時間に。早くも“つなぎすと”としての第一歩が始まったように感じられました。
第2回 コーディネーターの 「共感する」スキルを学ぶ(2026.5.24)
なぜコーディネーターにファシリテーションが必要なのか?
第2回講座は、講師に芦沢壮一さん(「スキルノート」主宰)をお招きし、コーディネーターに必要なファシリテーション力について学びました。地域の活動やその課題に寄り添うために、どのように場をつくり、対話を促していくのかを実践的に学ぶ場となりました。
「なぜコーディネーターにファシリテーションが必要なのか?」という問いに対しては、受講生同士で意見交換を実施。「参加者全員が平等に意見を出せるようにするため」「会議の質を高めるため」など、それぞれの経験を踏まえた意見が挙がりました。
その後、「寄り添うファシリテーション」をテーマに、参加者にとって居心地の良い場にする工夫などについて、グループで意見交換を行いました。
受講生からは、「一人だけが話すのではなく、会話に参加できていると感じられること」「自分の話をしっかり聞いてもらえている安心感があること」などが、居心地の良さにつながるという意見が挙がりました。
参加者一人ひとりが安心して話ができる場をつくるために、ファシリテーターにはどのような関わり方や進行が求められるのか。講座では、そうした場づくりに必要な技術や手法についても学びました。
後半は、学んだことを活かして実際にファシリテーターを体験。受講生自身の活動や、普段考えていることをテーマにグループで意見交換を行い、その対話を進行する役割に挑戦しました。
はじめは緊張した様子や戸惑う姿も見られましたが、自分たちの活動について話し始めると雰囲気は一変。真剣なまなざしで相手の話に耳を傾けながら、会話をつなぎ、意見を引き出そうとする姿が印象的でした。今回学んだ「相手の話を受け止める」「場を整える」といったポイントを、実践の中でしっかりと活かしている様子がうかがえました。
第3回 協働とコーディネーターの役割 (2026.6.14)
市民協働や協働事例から学ぶ、コーディネーターの役割と立ち位置とは?
第3回講座は、日本NPOセンター事務局次長の上田英司さん、府中市協働推進課職員の德吉駿(たける)さんと、プラッツ館長の林丈雄を講師に迎え、コーディネーターの役割について学びました。
はじめに、講師3名から協働の考え方や事例について学びました。
德吉さんからは、府中市市民協働の推進に関する条例(通称:協働しよう。そうしよう。条例)と、市民提案で実現した「中高生世代の居場所づくり」、上田さんからは「自身の立ち位置(「つなぎすと」の3つのタイプ)に応じた協働ステップの関わり方」、館長林からは姉妹都市・佐久穂町との交流事業(サクタビ)とプラッツが実施した伴走事例や考え方が紹介されました。
後半は、上田さんと館長林による対談を実施。「初対面同士のつなぎ方」や「困難な調整への向き合い方」など、コーディネーターとして活動するうえで直面するリアルな悩みに対するアドバイスなどが語られました。
その後のワークでは、受講生同士が「協働ステップ」の中で自分が特に大切にしたいことや意識したいことを共有し、それぞれの考えを深めました。
また今回は、本講座の修了生にも公開しました。修了生は今回の学びを踏まえながら「今後どのような取り組みをしていきたいか」について熱心に意見を交わていました。
さまざまな立場や役割を持つ仲間が集い、協働を進めるコーディネーターとしての役割や原点を改めて見つめ直す、有意義な時間となりました。
第4回 まちのコーディネーターに聞く (2026.7.5)
先輩コーディネーターから話を聞いて、自身のコーディネーター像を考えよう!
第4回講座は、まちの第一線で活躍する5名のコーディネーターをゲストに迎えました。
【ゲストの皆さん】
・特定非営利活動法人ママチャーリーズ:成川 綾さん
・チマ・チョゴリ友の会:松野 哲二さん
・ちいきハーモニー:大村 智一さん
・府中市パーキンソン病友の会(のぞみ会):田村 すみれさん
・コミュニティガーデンカフェきゅ庵:桑田 厚子さん
まちで活動している先輩たちの生の声を聞きながら、受講生自身が目指す「コーディネーター像」をじっくりと考える時間になりました。
はじめに、受講生が事前に考えてきた質問をグループ内で共有。
それぞれが持ち寄った問いを付箋に書き出すなど、熱心に整理する光景が見られました。
その後、ゲストの皆さんが各グループに入り、いよいよインタビュータイムがスタート!初対面の方も多く、まずは名刺交換や自己紹介で少しずつ緊張をほぐしながら、交流を深めていきました。 インタビューが始まると、受講生からは事前に調べてきたことやグループでまとめた問いが次々と投げかけられました。「団体を立ち上げたきっかけ」や「これまでの苦労・取り組み」、さらには「これまでの生き方や活動に対する姿勢」にいたるまで、質問内容はグループごとにさまざま。受講生の皆さんは、ゲストが語る言葉を一言も聞き漏らさないよう、真剣なまなざしでメモを走らせていました。
後半は、インタビューで得た学びのシェア。
まとめの発表では、「ゆるく、楽しく、できるときにできることを続けていく」「つながりで大切なことは『聞くこと・引き出すこと』であり、押し付けないこと」といった、ゲストの印象的な言葉が数多く紹介されました。それぞれのグループが、ゲストの原点や大切にしている想いを受け止め、独自の視点で深くまとめ上げている姿が印象的でした。
発表を聞いたゲストの皆さんからも、「自分自身の活動を振り返る良い機会になり、頭の整理ができた」「人と人とのつながりの大切さを改めて実感した」といった温かい感想が寄せられました。
次回は、いよいよ最終回!これまでの講座を通じて紡いできた、自分自身の想いや目標を仲間とともに発表する「コーディネーター宣言」です。
受講生の皆さんがどのような協働コーディネーター(つなぎすと)像を描き、一歩を踏み出すのか、楽しみです!!


