【市民活動入門講座】団体の活動を体験! なつかしいものや 映像にふれてみよう(1)開催レポート
入門講座「団体の活動を体験! なつかしいものや 映像にふれてみよう」の1回目は脳の活性化を促す 回想法 の基本を学び、「思い出トークカフェ」を体験しました。
第1日目:思い出トーク(回想法)で脳を活性化
回想法は、過去の記憶を語ることで 自尊心の向上、コミュニケーションの活性化、認知機能低下の抑制 などに効果がある心理社会的アプローチで、認知症ケアの現場でも広く用いられています。
今回は府中市郷土の森博物館内にある旧田中家住宅にて、昔使っていた道具を見ながら、「冬の暖房」をテーマに、「火鉢」と「櫓(やぐら)こたつ」を眺めながら、参加者の皆さんに「子どもの頃にどのような暖房を使っていたか」など、思い出を紐解き、語っていただきました。
講師は:「思い出トークカフェROKUMARU」の皆さん。認知症予防、改善に効果があるとされる「回想法」の手法を用いて、自己肯定感、幸福感の向上を図るため、「思い出トークカフェ(回想法サロン)」を各地で開催しています。

左から お櫃(ひつ)入れ 湯たんぽ 炭火アイロン 鏝(こて) 電気アイロン
「火鉢」グループで出た主な話題

火鉢にまつわる話は尽きず。
「火鉢」から「学校の暖房」「給食」の話題へ
火鉢をめぐる思い出や、そこから広がる生活文化の違いについて、多彩な話題が交わされました。
1. 火鉢の“万能さ”について
火鉢は単に暖を取るための道具にとどまらず、餅を焼いたり、簡単な調理をしたりと、多用途に使われていた点が話題となりました。
2. 火鉢から広がった学校の暖房器具の思い出
火鉢の話題をきっかけに、学校で使用されていた暖房器具へと会話が展開しました。
ストーブで靴下を乾かしたり、牛乳を温めたりした経験、さらにはわずか数年の年齢差でも生活体験が大きく異なることに気づかされました。
給食内容や家庭の暖房事情、学校生活の記憶の違いについても盛んに語られました。
3. 昔の子どもの「働きぶり」
「当時は当たり前だったが、今思うと大変だった」という声もあり、昔の子どもがよく働いていたことに話が及びました。
4. 給食や運動会の思い出
地域によって運動会が家族総出の行事であったり、学校のみで行われたりと、形態が大きく異なっていた点が印象的でした。
特別給食や年度末の豪華な献立など、給食にまつわる楽しい思い出でも盛り上がりました。
5. 火鉢のデザイン・使い方の魅力
火鉢に描かれた富士山の絵柄が気になったという声や、昔目にした火鉢の大きさ・色・形の違いが話題となりました。
また、子どもがお尻を温めるために火鉢の縁に腰掛けていたという、ほほえましいエピソードも共有されました。
「櫓(やぐら)こたつ」グループでの主な話題

「櫓こたつ」を囲んで
「こたつ」もさまざま
こたつや暖房器具にまつわる思い出や地域差について、さまざまな興味深いお話が交わされました。
1. 一人用こたつ・掘りごたつの使い方の違い
世代や地域によって、こたつの構造や使い方、安全管理の方法が大きく異なるという点で盛り上がりました。
掘りごたつの灰に子どもの足が落ちてしまったという体験談など、当時ならではの危険性が共有され、懐かしさと驚きが入り混じる話題となりました。
2. 地域による生活様式の違い
同じ「こたつ」であっても、地域によって作りや利用方法が全く異なることを知り、その違いに多くの驚きの声があがりました。生活文化の豊かさを感じさせる話題でした。
3. いろりや火鉢に関する思い出
福島の家庭では、子どもは火鉢、大人はいろりを使うなど、家族内での役割分担があったというお話があり、昔ながらの生活風景が生き生きと語られました。
また、「悪さをすると蔵に入れられた」といった、昔ならではのしつけのエピソードも紹介されました。
4. 動物とこたつ・火鉢の微笑ましい(少し心配な)出来事
小鳥がこたつに入り込んでしまった話や、猫が掘りごたつで一酸化炭素中毒になり、具合が悪くなってしまった話など、動物と暖房器具にまつわる印象的なエピソードが語られました。
5. 生活の知恵
こたつの中に上履きを入れて乾かしていたなど、暖房器具を活用した“生活の知恵”も共有され、当時の暮らしぶりが目に浮かぶ温かい話題となりました。
「思い出トーク(回想法)」の体験を通して
世代や地域によって暖房の使い方や生活スタイルが異なることが大きな話題となり、会話が最も盛り上がるポイントとなっていました。こたつや火鉢といった昔ながらの暖房器具の話題から、給食・運動会・しつけといった学校生活や家庭生活の思い出にまで話題が広がりました。
アンケートからは、
「懐かしさ」×「多世代交流」×「学び」
という三要素が相乗的に働き、参加者にとって非常に満足度の高い体験となったようです。
特に、自分や家族の記憶を語り合う楽しさ、他の参加者のエピソードを聞く新鮮さ、講師やテーマの内容がわかりやすいという声が多く寄せられました。
回想法の活動に対する理解や興味も深まり、次回への期待も多くありました。
参加者同士の体験の違いが自然と交流を生み出し、互いの話に興味を持ちながら盛んに意見交換が行われ、とても温かく楽しい時間となりました。

旧田中家住宅中庭の白梅
「思い出トークカフェ」の活動について
「思い出トークカフェ」では、訓練を受けたリーダーが進行し、参加者が安心して話せる“自由で安全な場” をつくることを重視。幼少期の思い出や行事など、共感が生まれやすいテーマを取り上げ、当時の物品など 五感を刺激する小道具 を活用して記憶を引き出します。
対話を通じて参加者同士のつながりを深め、自己肯定感を高めることで、まさに「脳の健康体操」となる効果が期待されています。
思い出トークカフェROKUMARU | プラnet | 府中市市民活動ポータル
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