【市民活動専門講座7】「広報の本質を知り、『伝える力』を身につける!」開催レポート
10月6日、「広報の本質を知り、『伝える力』身につける!」、市民活動専門講座を開催しました。情報社会の中で「伝える」とは何か、その真髄を探る本講座では、市民活動団体からNGO、企業の広報担当の方まで、多彩な参加者が参加。講師として、NPO法人Mブリッジ代表理事で広報のエキスパート、米山哲司さんにお越しいただきました。
なぜ広報は大切か?
講座の冒頭、米山さんは「なぜ広報は大切か?」という質問から始めました。今の時代「人口」、「資金」、そして「関心(優しさ・支えあい)」が減少しています。これらの課題に立ち向かうために、適切な広報が大切であることを強調していました。
さらに、現代の消費者は日々3000もの広告メッセージに晒される中、その大部分は記憶から失われると指摘し、この中で注目されるべき情報を伝えるには、伝えるモノ・コトの「本来の魅力(切り口・企画力)」と、「伝える能力(PR・情報発信)」の掛け算が大切だと解説していただきました。
講座の中心テーマは、「相手に伝えることを通じて、行動を促すこと」です。そのための手法として、「ペルソナ」の作成導入も重要で、ペルソナをターゲットに合わせた多様な「とどけ方(方法)」を検討することが大切という点も強調されていました。
「とどけ方」は、AIDMA(アイドマ)の法則などを取り上げ、キャッチコピーで得た「注意」を「関心」につなげ、最後の「行動」にまでつなげる流れを解説。特に人間は、興味のあるものしか見ていないし、聞いていないので「共感」の大切さも指摘していました。
講座の最後では、実践型のワークショップを通じて、効果的な「売り込み」テクニックもレクチャー。参加者は2人1組となり、相手に商品や自分自身を売り込む挑戦を体験しました。この中で、USP(ユニーク・セリング・プロポジション)の考え方や、他者との差別化の重要性、そして「メリットとベネフィットの違い」を明確にして「表現」を追求する技術を学びました。
参加者からは、「面白い内容で、楽しく分かりやすく学ぶことができた。」「考えさせられる内容で、とても良かったです!」といった感想を聞くことができました。広報の「本質」を余すことなく学んだ、2時間半となりました。