【市民活動専門講座5,6】「スマホでできる! はじめての 『活動PR』動画作成講座」開催レポート
言葉だけでは伝えきれない私たちの活動をすべて届けてみませんか?身近な人の共感から地域にファンを増やす「活動PR」動画を楽しく作ってみたい方向け講座を、全2回で開催しました。
第1回 学ぶ編
講師をしてくださったのは、「地域と映像」という言葉をキーワードに活動している株式会社地域と映像代表の佐藤洋輔さんです。小平市や国分寺市、府中市など多摩エリアの様々な場所で映像制作業を営み、街に関わるプロジェクトに携っていらっしゃいます。
第1回の講座では、日々動画制作をしている佐藤さんから、動画を撮影する際の基本的な考え方と撮影の仕方、また手軽に編集するためのツール講座が行われました。
「考え方」で大事な点は、「映像というと作品作りととらえがちだが、気軽な日記のようなものだと思って、作り続けることを意識してやるといい。」という点だそうです。 そのため、自身が撮影するときはあえてテーマを設定して作るのではなく、行き当たりばったりのときもあるそう。
そういう撮り方でも、街で活動する人達にはそれぞれストーリーがあるので、けして大きなメディアが取り上げる事ではなくても、素晴らしい映像になると考えて、日々撮影しているそうです。
映像の「撮り方」については3つの視点、よりのショット・ひきのショット・ミドルショットが基本となる点や、構図、視点の移動についての紹介がありました。
撮影の基礎を学んだあとは、参加者でグループごとに分かれ実際に撮影をしていきます。撮影後は、携帯へダウンロードした編集アプリを使って、30秒程度の動画編集を行いつつ、エフェクトについて学び、動画を完成させ発表しました。
参加者からは、「とても楽しかったのと、1本動画として完全したことが嬉しかったです!」といった感想や、「実際の動画を参考に、基本的なポイントを知ることができた点や、実技を通してどう作るのか考える難しさを体感することができたのでよかった」といった声をいただくことができました。
さて、第2回の講座では、1分以内に参加者が各自作成した動画をみんなで鑑賞する回です。それぞれに頑張って作成した作品が出来上がってくるのが楽しみです。
第2回 磨く編
2回目の今日は、受講者の皆さんから提出いただいた課題を鑑賞し、作者からのコメントのあと、講師から講評と以下のようなワンポイントアドバイスをしていただきました。
- 「動いているものに対しては止まって撮る」「止まっているものは動いて撮る」とより効果的。
- 人の表情も入れると良い映像になるが、顔を映すのがNGの場合は「お顔を写さないので手元だけ取らせてください。」などの声掛けをする。
- 手振れについては、脇をしめて撮ると改善される。
- 屋台の食べ物の映像では、食べ物が焼ける音などを入れると効果的。
- ものづくりをテーマにした映像では、自分が三脚になったつもりで、あまり画面を動かさずに撮るとよいと思います。ここは何をするところ、こんなところだという説明を随所に入れる。
- 人の目線はZ軸で動く 左上にテーマを置く 次にナレーションなどを置く位置は右下にする。
- 愛犬の立場で撮るなら、カメラアングルも愛犬の目線で撮る。
- テロップを入れる場合は「○○って何だろう?」「○○がうまくできないな」など主人公の視点も入れる。
皆さん、講座で学んだ内容をしっかりと自分のものにして、とても素敵な映像を作成されていました。
皆さんには作品ごとの感想を付箋に書いて貼ってもらい、一番良いと思った作品を投票し、得票数が多かった作品に「プラッツ賞」、講師が良いと思った作品に「地域と映像賞」を送りました。
最後に全体的な講評を講師からいただきました。
身近なものをどんどん撮っていただき、より、ひき、ミドルを意識すれば、素敵な映像ができます。 どの作品もその人の視線がわかるので、自分にとってもとても勉強になりました。 これからも是非、映像をつくり続けてください。
受講者の方々からも、「とても勉強になった」、「少しのコツで全く印象が変わることを学んだ。」、「これからも自団体の活動を映像にして伝えていきたい」、などの感想をいただきました。
■講師紹介
佐藤 洋輔さん 株式会社地域と映像
多摩武蔵野エリアをフィールドに映像を制作。
日本大学芸術学部映画学科卒業。カメラアシスタント、俳優、福祉施設など職を転々としながら、東京は多摩エリアのコミュニティFMに入社(ディレクター職)。地域の魅力に気づき暮らす街の情報を発信する。退社後、専門スクールなどでの学びを経てSNSにて街の動画を個人的に配信。
FM 局時代に関わった人の繋がりをベースにして認知を深める。地域の観光まちづくり協会の仕事をきっかけにフリーランスとしての活動をスタート。以降、「地域と映像」をテーマに、街に関わるプロジェクトを中心に映像制作業を営んでいる。