【市民活動専門講座4】「企画力で差をつける!!人が集まるチラシ作成のコツ」開催レポート
チラシデザインと企画力は掛け算
デザインは良いけれど、内容が伝わっていない、ということがありませんか?北海道から沖縄まですべての都道府県で講演依頼を受け、講演回数1,000回を超える人気の坂田静香さんを講師にお迎えし、「チラシ作成の基本は、まず企画力!」のお話や、タイトル、キャッチコピーのコツを押さえ、集客UPにつながるチラシ作りを学びました
人の集まらない講座の言い訳トップ3
皆さんも、講座で人が集まらなかった時、こんな言い訳をしていませんか。
3位は「天気が悪かった」または「天気が良かった」です。室内の場合は、関係ありませんね。2位は「意識が低い」。人権・防災・まちづくりなどをテーマに講座を行い、市民の意識が低いから人が集まらなかったんだと。意識の低い人が参加してくれるような広報が必要です。1位は、「開き直り」です。こんなにいいことをやっているんだからいつかは報われる。人がたくさんくればいいわけじゃない、やることに意味がある、などなど。番外編として「地域性が違う」。地域性は活かすもの、言い訳に使うものではありません。
残念ながら、企画力の不足と広報が違っているのです。まねをしていいのは、成功事例だけ。
企画力向上ワーク
チラシはワードで作成。メリットは、誰もが使えて誰もが修正やチラシ作りができること。チラシ作成で重要なことは、まず、メインテーマを目立たせる。市民が知りたいコトを目立たせる。有名人が講師の場合は講師の名前と写真を目立たせる。企画の売りを目立たせる。連続講座の場合は、(1)内容(2)期日と時間(3)どこで実施するのか(4)定員(5)参加費 の順に大切。
4~5人のグループに分かれ、これまで作成された5枚のチラシの中から定員割れしたものと最も人を集めたチラシはどれか話し合いました。
楽しそうなデザイン。企画がいい。「評判のカリスマ」文言がいい。タイトルがあいまい、抽象。回数が多い。対象者が分かりにくい。参加しやすい回数・・・など、グループで、様々な意見が出て、ワーストチラシとベストチラシをグルーごとに決定しました。
チラシのデザインと企画は掛け算で、見た目の良さは目に留まらせるまで、企画がよくないと申し込みまでいかない、と講師。
集客の最も大切な3つのポイント
1. 対象者を徹底的に絞る
対象者が読む雑誌の企画内容リサーチ、参加してほしいターゲットに近い(年齢、価値観等)企画者の意見を参考にする、対象者によって文字の大きさ、言葉遣い、広報媒体、申込方法が異なることを理解する
2.タイトルにこだわる
対象者のココロに響くタイトル、身近なゴールをキャッチコピーに企画のウリを目立たせる、認知率の低いカナカナ語や専門言葉はタイトルに使用しない、タイトルは紙面の上部1/3に入れる
3.担当者の熱意と努力―あきらめない、成功するまでやり続けること
成功しても失敗しても、その原因を探ることが、次の企画の材料となる
参加者の感想
参加者の皆さんから、下記のような感想をいただきました。
「企画とチラシ作成について、考え方を学ぶことができた。同じようにチラシを制作している方と交流できた。自分から質問できず、先生と交流出来なかったのが心残り。」「どのようなキャッチコピーをつければ良いかよくわかった」「具体的な事例をもとにスピーディーに話をしてくれた。(1)対象者を絞る(2)対象者の心に響くゴールが見えるタイトル。大切にします。」「チラシが先だと思っていましたが、企画あってのチラシ文字が多いとこないなど聞けて良かったです。」「聞きたかったポイント(チラシの構成、企画のコツ・・・)などを全て聞くことができたから。」「メリハリがあって、とてもわかりやすかったです。ありがとうございました。」「全てためになり、自分の足りないところ、気づきがありました。」「ワーク式であり、頭に残る講座でした。作成や構想作りのヒントをたくさん教えていただき、すぐチラシを作成しようと思える。背中を押してもらいました。」「知りたかった以上のお話が聞けたので。」
■講師紹介
坂田 静香 さん
非営利型集客チラシアドバイザー
福岡県飯塚市出身、」大田区在住。2003年ジェンダー平等を目ざすNPO法人の立ち上げに加わり、14年間理事長として携わる。同法人は2004年から都内の男女共同参画センターの管理・運営を続けている。個人としては集客力のある講座の企画やチラシ作成に定評があり、そのノウハウを教えてほしいと、2006年から自治体やNPOから講演依頼が相次ぎ、北海道から沖縄まですべての都道府県で講演依頼を受け、これまでの講演回数は1,000回を超えている。著書である「人が集まる!行列ができる!講座・イベントのつくり方」(講談社+α新書)や「実例でよくわかる!人が集まるチラシのつくり方」(家の光協会)「非営利団体の集客チラシのバイブル」と呼ばれている。