【市民活動専門講座2】「イマから使える!心に届ける広報写真の撮り方」開催レポート
撮りためた写真が広報に使えない・・・という経験はありませんか。 本講座は、広報写真を撮るにあたっての大事なポイントや必要なスキルそして心構えなどを、座学と課題の取組みを通して学ぶ2回連続オンライン講座です。 1回目は「基礎」編、目的・技術・実践について学びました。
何のための広報か
心に届く写真を撮るために、まず、何のための広報かを考えることが大切です。 「誰に」伝えたいのか、「何を」伝えるのか、団体のミッションなのか、イベント情報なのか。そして「どのような手段で」伝えるのかは、対象とする人がよく目にする媒体を選ぶこと。また、写真は「広報紙の表紙に使うのか。」「instagramにUPするのか」など、どのように使用するのかにより、縦位置がいいのか横位置がいいのか、バナーサイズなのかなど、撮影した後で、「使いにくい写真だな」とならないよう、使い道を確認し撮影に臨むことを学びました。 そして、写真を撮るにあたり一番大切なことは、事業を深く考え、「撮影対象となる相手をおもんばかること」との、講師の言葉が心に残ります。
目的を達成する写真を撮る
目的がはっきりとしたら、次は技術です。写真撮影の基本10選として「構図と光」を学びます。「光の使い方」「被写体を目立たせたり、躍動感を生む、あるいは安定感のある構図」「ポジションやアングル」「手ブレ防止のテクニック」 「撮影対象をほぐす声かけや笑顔」等を学んだ後、どうすれば、より良く伝わる写真になるかの「写真クイズBeforeAfter」を考え、受講者の皆さんから回答をいただきました。
いいねと危機管理
現代は、個人が容易に情報を発信できる時代で、主にSNSなどで、個人間での情報交換・コミュニケーションが行われています。SNSは利便性が高いため、さまざまな用途で利活用されていますが、特性を十分に理解し、利用する必要があります。
撮影前のアナウンスや撮影の承諾や使用目的の周知など、撮影をお願いする方への許可を得ること、撮影者の腕章着用や掲示での撮影案内など、可能な限り周知する努力をすること等、を学びました。
参加者の感想
参加者の皆さんから、下記のような感想をいただきました。
「目的(誰に、何を、何で)をはっきりとさせてから写真を撮るという基本的なところと、伝えたい人に届くための技術を、具体的に丁寧に教えていただけた。」「Before→Afterのクイズも、どうしたら伝わる写真になるのかな?と考えることができたので、実践する際にも役立つと思いました。」「基礎から丁寧に教えてくださったことと、BeforeAfterはとてもわかりやすかったです。写真を撮っている際の、被写体に向かうカメラマンの姿や機材とか、体の使い方とか周りの風景が見たいなと思いました。」「非常に分かりやすくプロの技を教えていただけたこと。」「自然光の使い方、構図や声かけについて、とてもよくわかった。」
今回の講座の学びを活かし、目的に沿った写真を撮影する課題が出されました。
参加者の皆さんからの写真が大変楽しみです。
(募集終了)6/7開催。2回連続講座の1回目が終了しました。
■講師紹介
うえはら まり さん
株式会社LIT(リット)代表取締役 フォトグラファー、ライター、プランナー、デザイナー、マーケティングからデザインまで「伝える」ものづくり、ことづくりを行う。
1982年生まれ。「もの」づくりと同様に「コミュニケーション」づくりを重視して活動中。デザインコンサルティング企業でのマーケティング調査・企画や、子育てママ向けフリーペーパー「ママトリエ」の取材・撮影等のディレクション経験から、2017年に個人事務所を立ち上げ、2022年に株式会社を設立。「何気ない日常の文脈の中にこそ光がある」をモットーに、ひと・場所・プロジェクト・社会の潜在力を可視化し、広げていく仕事に注力している。