【市民活動専門講座3】あなたの個性を活かす ファシリテーション講座イベントレポート
NPO法人こととふラボ 代表理事、ファシリテーション、ワークショップデザインを専門とし、地域連携の活動を行っている佐藤宏樹さんを講師に迎え「あなたの個性を活かす ファシリテーション講座」を開催しました。
ファシリテーションとは何か?
講座は、「ファシリテーションとは何か」という根本的なテーマの座学から始まりました。ファシリテーションでは「How」よりも「Why」が重要であり、単なる技術ではなく、その行動の「存在意義」を理解することが大切だと強調されました。
続いて「ファシリテーションを形成する7つの階層」について解説がありました。これらは、スキル、能力、思考、知識、在り方、纏(雰囲気)、個性で構成され、それぞれの場に応じて柔軟に使い分ける必要があります。スキルや知識は練習によって向上しますが、在り方や個性は場の状況に応じて適用することが求められます。
手放すことの重要性
次に「手放すことの重要性」が紹介されました。手放すとは、場を完全に放置するのではなく、関わりながら徐々にコントロールを緩め、最終的には参加者が主導する場を目指すというものです。参加者への信頼が必要不可欠です。
「理想像の重要性とリスク」についても話されました。ファシリテーターは理想的な進行を描きますが、それに固執しすぎると創造的な場が阻害される可能性があります。失敗とは、意図通りに進行しなかったことを指し、それをネガティブに捉える必要はないとされました。
実践編
その後、実践編に移り、進行方法として「発散」「深掘り」「具体化」を状況に応じて使い分け、ファシリテーターが話しすぎないよう注意しながら進行を促すことが説明されました。
グループ実践では、各メンバーがファシリテーター役を順に担当し、「ファシリテーションにおける困りごと」「大事にしたいこと」「なぜ上達したいか」「講座で得た発見と今後の活用方法」などをテーマに対話を進め、最後に他のメンバーからフィードバックを受けました。
参加者の声
参加者からは
- みっちりとつまった講義内容と実践のワークショップでためになった。
- 期待以上の満足感を得られた。
- 納得感のある話を聞けた。意欲的に他の参加者と話すことができた。
- 実践のパートが多かったため、学んだ内容で今後どのように進めていくかのイメージがつきやすかった。
との感想をいただきました。
講師からのおすすめ本
講師からのおすすめ本の紹介もありました。
「マンガで見るファシる技術」は読みやすくわかりやすいですよ!