対話で、創造性を高める
こんにちは!インターンの大谷です。4か月間のインターンシップで様々な市民団体の方と関わる中で気づいたことの一つに“対話の大切さ”があります。今回は、そのことについて私が様々な業務やイベントを通して感じたことを踏まえ、紹介していこうと思います。
「音楽による創造性開発プロジェクト」砂田和道さんへのインタビュー
「音楽による創造性開発プロジェクト」代表の砂田和道さんにお時間を頂き、インタビューをさせて頂きました。初め私はこの団体の活動をHPで拝見する中で、まず“創造性開発”という言葉に惹かれ、“音楽を使って開発していく”という点に非常に興味を抱きました。インタビューの際は私の不手際も多数ありましたが、砂田さんの親切さもあって無事に終えることができました。インタビューを通して教えて頂いたことは、「創造性は様々な要素の組み合わせによって生まれ、その為には対話を通して他者の意見や価値観を受け入れる寛容性が大事だ」ということです。創造性はゼロの状態から自然と生まれるものではなく、自分達の中にある知識や経験が組み合わされることによって生まれるということです。さらに、様々な素材を組み合わせるためには、多様な意見・価値観を否定せず受け入れることが重要になります。このことを、音楽との関連性、砂田さんが創造性開発に至った背景を踏まえつつ教えて頂きました。
インタビュー記事の詳細はこちらになります。
「kaigoカフェ」イベントへの参加
3/8開催「対話から始める地域のつながり~“未来をつくるkaigoカフェ”に学ぶ~」に参加させて頂き、「NPO法人未来をつくるkaigoカフェ」代表の高瀬比左子さんの講演を拝見しました。私がkaigoカフェを知ったきっかけはまさにこのイベントでした。kaigoカフェは、介護関連の職に就く方々が、自身や職場が抱える課題について立場関係なくフラットに話し合える場です。”対話を通してお互いの意見や価値観を認め合い、共に介護で抱える様々な問題の解決を目指す“という点は、まさに”対話から生まれる創造性“その通りだと思いました。さらに、高瀬さんは運営スタッフとの対話も重視されており、運営の際に抱える問題について積極的に話し合う時間を設けていると教えて頂きました。
インターン企画として開催した「プラnet」
私は、インターン企画として、プラnetの情報登録に関する団体向けのニーズ分析を行いました。その一環として、団体向けアンケートの実施と2/26(土)開催の「プラnet説明会&お悩み相談会~プラnetで団体情報の発信力up!!協力者獲得!!~」を行いました。
2月開催の説明会&お悩み相談会
特に2つ目の企画「説明会&お悩み相談会」は、対話を意識して取り組みました。説明会の際には参加者の表情を確認しながら進め、質問の時間を積極的に設けることで参加団体との対話を積極的に行いました。お悩み相談会の際には、実際に参加団体が情報発信・団体活動において抱えている課題を話し合いました。その結果、参加団体にとってはプラnet操作を活かした課題解決のヒントになり、私たちスタッフとしては団体が抱える課題の把握という点で貴重なご意見を頂けたので、お互いにとって今後の活動のヒントになるような大変実りあるイベントとなりました。
職員対象、分析結果の報告会実施
また、私は職員の方々を対象にこれまで分析した結果の報告会を2度設けることで、職員からのフィードバックを頂き、対話を行いました。これは、私独りで分析を行うと、私の主観が入ってしまうことを避けられないからです。報告会で職員の方々と意見を交わしたことで、私がこれまで気づかなかった課題を把握することができました。例えば、今回アンケートを通して、構成人数が10人未満の団体が多かったのですが、「運営に負担を感じている団体が多いのでは?」という意見を頂きました。このように、職員の方々との対話を通して新しい課題に気づくことができました。
- (終了)【2/26オンライン開催!】プラnet説明会&個別お悩み相談会~プラnetで団体情報の発信力up!!協力者獲得!!~【2021年度プラッツインターンシップ企画】
- プラnet説明会&個別お悩み相談会~プラnetで団体情報の発信力up!!協力者獲得!!~【2021年度プラッツインターンシップ企画】開催しました!!
最後に
私は、インプットすることは得意なのですが、新しい発想を生み出すことはどちらかといえば苦手な方でした。しかし、4か月間のインターンを通して、“創造性は様々な要素の組み合わせから生まれるものである”と知り、創造性や発想力といったものへの考え方が変わりました。そして、その上で相手の価値観、多様な価値観を認め、受け入れる寛容性が大切だと学びました。しかし、「言うは易く行うは難し」という言葉の通り、なかなかうまくいかない部分もあります。例えば、対話の相手が強い立場である場合、カリスマ性があって説得力に長けている場合は、つい相手の話に引き込まれてしまうものです。また、自分と異なる価値観の人がいて、その人が魅力的に写る場合があります。その際、相手の意見を受け入れることで傷ついてしまうことがあるかもしれません。このような状況でも「他者の意見を受け入れる」ためにどうすれば良いのか。これは、「自分の価値観に自信を持つ」「自分が成し遂げたい理想や目標を大切にする」ことだと考えています。プラッツ職員の方々も様々なバックグラウンドをお持ちで、尊敬すべき点が沢山あります。その中でインターン生活を充実させるため、「自分はどうしたいのか」を大切にしながら取り組みました。
大変なことも沢山ありましたが、最後まで、自分の理想とするところまで成し遂げられたと思います。今後もこの経験を忘れずに励んでいこうと思います。
プラッツインターン 大谷恭平