【レポート】第2回 市民活動専門講座「すぐに使える! 伝わる広報写真 キホンのキ
個人事務所hmr(ひまり)を運営し、フォトグラファーとして「もの」づくりと同様に「コミュニケーション」づくりを重視して活動している、うえはらまりさんを迎えて、伝わる広報写真について学びました。
■広報写真とは
まず最初に、広報写真の基本的な考え方、課題解決・事業実施の流れの整理を行いました。
また、ポイントとして、この広報は誰に何を伝えるためのものなのか?というワークを行い、その写真は何のために撮影するのか?写真の使用媒体によって撮り方が変わるということで、広報誌の表紙写真、SNSなど、使用用途を確認してから撮影に臨む姿勢を学びました。
■広報写真の撮影者に必要な性質
大切なのは、相手を慮(おもんぱか)る。(相手の立場に立って写真を撮ることが大事)
被写体の方への深い理解を持って撮ることが大事なんですね。
■写真撮影の基本10選―構図と光―
- 自然光で上手く撮る
- 順光・逆光・サイド光
- 写真が上手くなる構図
- 印象的な写真を撮るコツ
- メインを決めたら引き算で磨く
- 手振れ防止のテクニック
- 声掛けも大事
など写真を撮るために基本的な光・構図・声掛けなどについても学び、手振れ防止については、実際に講師の動作を見ながら体験しました。
ブレないためのカメラの構え方を実践
■クイズあなたならどう撮る?
子どもがイベントに参加している写真、畑でトウモロコシを収穫した後の集合写真、ヨガ教室の写真、表彰式の写真を題材に、この写真について、自分だったらどんな風に撮りますか?
というクイズを、3つのグループに分かれ、意見出しのワークを行いました。
どんな構図が効果的かとか、どのようなアングルで撮ると良くなるとか、この被写体をもっと強調したほうがよいなど、活発な意見交換ができました。
3つのグループに分かれてのワーク
■SNS時代の危機管理といいね!戦略
SNSについての特性や利便性、プライバシーや不利益についてのレクチャーもありました。
広報についての団体としての考え方を外部に明らかにする。また、広報を行う担当であることを見える化する(腕章・ポスターの掲示等を活用)というアクションも忘れてはいけないポイントだと思いました。
■次回までの課題
最後に次回までの課題として、活動の様子がわかる写真の提出についてお話がありました。次回は皆さんが実際に撮った写真を見ながら、講評をいただくことになっています。
どのような写真が集まるか、今からとても楽しみです。
講師情報
うえはら まり さん
個人事務所hmr(ひまり)、フォトグラファー、ライター、プランナー、デザイナー
1982年生まれ。「もの」づくりと同様に「コミュニケーション」づくりを重視して活動中。デザインコンサルティング企業でのマーケティング調査・企画や、子育てママ向けフリーペーパー「ママトリエ」の取材・撮影等のディレクション経験から、2017年に個人事務所を立ち上げ。「何気ない日常の文脈の中にこそ光がある」をモットーに、ひと・場所・プロジェクト・社会の潜在力を可視化し、広げていく仕事に注力している。
https://www.instagram.com/uehara_mari/
Zoomの画面からレクチャーをされる講師のうえはらさん