「コミュニティカフェ地域のたまり場開設講座kotocafe編1/16」開催報告
全8回シリーズ「コミュニティカフェ・地域のたまり場開設講座」がスタートしました。コロナ禍で様々な取り組みが中止にされている中、このような時期だからこそ、人と人とのつながりや助け合いの必要性が高まっており、「居場所」作りに期待が寄せられています。
コミュニティカフェ開設講座
~第2日目開催レポート~
コミュニティカフェ地域のたまり場開設講座第2日目の様子
1月16日(土)、1月としては暖かくいいお天気に恵まれた、「コミュニティカフェ現地見学会」は、府中駅から徒歩約5分の親子カフェ「kotocafe」での開催でした。
今回は4名の方が直接来場で参加されました。店内の設備のご紹介も含め、親子カフェの事例をたっぷりご紹介いただきました。
■エプロン・キャップ姿で登場
講師の藤本玄太さんは、保育士・幼稚園教諭・ホームヘルパーの資格をお持ちで、保育士としての実務経験を活かして、株式会社アンファミーユを設立し、この親子カフェ「kotocafe」を立ち上げられました。
講座の冒頭ではkotokafeでの出で立ちを披露してくださり、服装についてのエピソードもお話されました。設立の時、服装などもどのようにしたらよいか、迷う場合も多いと思いますが、カジュアルで機能的、男女どちらにも似合うこのスタイルはとても魅力的でした。
■飲食と場を提供するcafé事業だけではない
kotocafeの事業内容は、親子に飲食と場を提供するcafé事業だけでなく、女性の起業支援や、遊休不動産の活用などのコミュニティデザイン事業にまで広がっています。
ベースとなる親子カフェでは、「お客様のために」提供価格を下げるのではなく、「お客様のために」心地よさや情報提供など、価値を高めることを大切にしています。経営者として、適正な価格設定をしたうえで、どう顧客に満足してもらえるか、リピートしてもらえるか、真剣勝負をしています。
kotocafeの魅力は、顧客であるママたちが求める情報や、提供できるサービスを、イベントの形で実現できるところです。
■藤本さん流、運営に大切なもの3つ!のポイント
(1)持続可能な儲かる仕組み⇒対象を絞る、仲間をつくる
(2)需要⇒世の中の流れに乗る
(3)コミュニティ⇒いつの時代もこれは大切!
■法人格を株式会社にした理由
株式会社であることから、意思決定が社長判断できる事、ポジティブ思考でスピーディな決断ができる事が、とてもいい作用をしている事例です。
コミュニティカフェを始める時に、「なかまをつくる」ことが必要とよく言われますが、組織内にこだわらず、個人事業や株式会社の形態で、他組織と組んだり、必要に応じて人の助けを借りる、その際に相互winで関係性をつくること、それが大切です。
最近、日本中の親子カフェのとりまとめサイトkotokuru(コトクル)も始めました。
■藤本さんの流儀
自分の時間が楽しめることを大切に考え、自分にしかできない仕事以外はヒトに依頼する、事業の収益ポイントを複数持つことで、オーナーが無理なく仕事を、そして人生を楽しむということにつながるそうです。
■2日目を通して
コミュニティカフェを始めるにあたり、いかに継続させるかも含め計画しておくことは、とても大切であると具体的によくわかる講義でした。
受講生が目指す目的や分野が違っても、カフェとして継続するためには、収益を上げなくてはならないというポイントは抑えておくべき要点だと思います。今回、藤本さんのお話は、参加者にとって大いにヒントになったのではないでしょうか。オンライン上や会場での皆さんの様子から伺えました。
講義のあとは、参加者全員でグループに分かれて、情報交換等も行い、短い時間でしたが参加者同士の交流にもつながったと思います。
さて、次週はコミュニティカフェ開設・運営事例紹介として、本人・介護家族と地域をつなぐカフェ「みちくさ亭」を運営している布川佐登美さんと、多世代・共生の居場所「地域の寄り合い所 また明日」を運営している森田眞希さんにお話をお聞きします。