講師育成派遣事業・NPO法人Pendemyデジタル教育ラボ「2035年の未来予想図」3/4開催報告
テクノロジーの進歩で大きく変わる近未来。その中で子どもが幸せに生きるため、どんな教育が必要か?親として何ができるのか?を深く考えるワークショップを開催しました。
※「NPO法人Pendemyデジタル教育ラボ」は、「プラッツ登録講師」として出張講座を承ります。
第一部:2035年の生活はどう変わる?
1・「Society 5.0」の未来へ
狩猟社会(Society 1.0)→農耕社会(Society 2.0)→工業社会(Society 3.0)→情報社会(Society 4.0)と、人類はその誕生から現在まで、さまざまな社会変革の時を歩んできました。
そして21世紀の今、第5の新たな社会(Society5.0)が提唱されています。
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)が高度に融合された社会。ロボットや人工知能(AI)、ビッグデータなどを活用することにより、様々な社会課題の解決を目指します。
2・「夢みたい」なことが現実に!?
私たちの身近なところで、どんな変化があるのでしょうか?
・「3Dプリンター住宅」…なんと1日で家を建てることができ、時間やコストが削減。
・「リアルタイム翻訳」…AIの学習技術で方言などにも対応。語学を習得しなくても、世界中の人たちとの会話が可能。
・「自動運転」…全自動で走行する車が実現。物流に大きな変化が。
・「ロボット技術」…介護ロボットや接客ロボットなど、さまざまな分野でロボットが活躍。
夢物語だったことが現実になる世界。
大きく変化する社会を生きていくために、子どもたちはどんな能力を身につければよいのでしょう?
第二部:未来に向けて、今必要な教育とは?
1・みんなで考える、これからの教育
第二部は参加者がグループに分かれ、「テクノロジーを使いこなすために必要な教育について」の意見交換を行いました。
例えば、すでに実用化が進んでいるリアルタイム翻訳。
その国の言葉を習得しなくても、外国の人たちと話すことができる便利なツールなのですが、ではそれを使いこなすために注意しなくてはならないことや、必要となるスキルは何なのでしょう?
参加者からは、「単語や文法を覚えるために費やしていた時間を、相手の文化を理解するために使える」という意見が出ました。
しかし心配な点として、「外国人と話をすることができるが、本当の意味でのコミュニケーションは会ってすぐにできるわけではない。言葉が通じてしまう分、相手を理解しているような錯覚に陥ることもあるのではないか」なども挙がりました。
2・未来の幸せのために、今できること
これからはVUCA時代(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性の時代)と呼ばれる、先行きが不透明で将来の予測が困難な時代です。
そんな時代を幸せに生きるためには、子どものどんな力を伸ばせばいいのでしょう?
…与えられた問題を解くだけでなく、問題を発見し、解決する力。
…AIやデータを最大限活用できる力。
…そして何よりも、多くの選択肢がある中で、自分で選択し行動し、学び続けることができる力が重要になります。
イベント終了後、参加者から次のような声がありました。
「テクノロジーの進歩は、想像を超える速さで進んでいるのだと知った」
「今までの教育の概念にとらわれないことが大切だと思った」
「家庭で何をすればいいのか、他の参加者の意見も聞くことができて良かった」
子どもの幸せな未来のために、今やるべきこと。
近未来の社会を知ることができ、同じ年ごろの子どもを持つ保護者同士で、これからの教育について考え、意見交換ができたワークショップでした。
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