つなぎすと府中アドバンスト講座 街をつなぐ仕掛け人#2-アオバ住宅社 齋藤瞳×中村朋美- 開催報告
地域社会、コミュニティにおいて多様な主体をつなぐコーディネーターをめざす「つなぎすと養成講座」。その修了生を主な対象とした本講座では、実際に現場で活躍される方の講演、さらに参加者同士や講演者との交流を図る場として開催しました。
アオバ住宅社の齋藤瞳さんと社員の中村朋美さんにご講演いただきました。
不動産屋という立場から地域の人々をつなぐという活動とは!
第4回つなぎすと府中アドバンスト講座のゲストは、横浜市青葉区で「一生お付き合いのできる不動産屋」をモットーに開業したアオバ住宅社です。起業をされた齋藤瞳さんとお客様の一次対応を担う社員の中村朋美さんにご講演いただきました。その後、参加者との「超参加型トークセッション」を行い、不動産屋という立場から地域の人々をつなぐという珍しい活動をされているお二人のお話に、つなぎすと修了生をはじめとする参加者は興味をもって交流していました。
不動産屋という立場から地域の人々をつなぐ
アオバ住宅社の事業内容は「不動産」がメインとなっていますが、いわゆる通常の不動産屋と異なるところが、お客様の対象に「住宅確保要配慮者」も含まれるということです。「住宅確保要配慮者」とは、生活保護を受けている方や障がいをもつ方など、部屋を借りることが困難な方々です。不動産事業を通じてお客様が地域になじめるよう中間的就労支援のニーズに対応した清掃事業を行っており、すべては「地域の人々をつなげる」ことを目的として活動しているそうです。
ご講演では、お客様ひとりひとりにあった対応方法、解決策を提示し、寄り添いながらお客様自身のもつ自立の意思を最大限引き出すことを大切にしているというお話をいただきました。支援者ではなく、あくまで民間の一事業者ということを意識して、対等であることも非常に重要視されているといいます。
超参加型トークセッション
アオバ住宅社のお二方の講演を聞いたうえで参加者はさらなる疑問が生まれ、活発な質疑応答となりました。専門用語に対する説明や具体的に連携されている団体のほか、活動の原動力、依頼者との接し方で心がけていること等精神面での質問もなされました。齋藤さんと中村さんの純粋に「人が好き」という想いがまっすぐに伝わってくる講演とトークセッションでした。参加者からはお二人の想いに触発されたとの感想が多く寄せられました。
参加者アンケートより、
「知らない世界を知ることができた。あくまでも『助けてあげる』のではなく、依頼者と『対等に接する』ということを重要にしているということが分かった。」
「地域の不動産業の方々は、まちづくりや暮らしのキーマンであり、住まいを起点として、今後ますます多様で複合的な、重要な役割を果たされるものと思います。 大変勉強になりました。」
「純粋に『人が好き』という気持ちだけで動いてらっしゃる姿に、触発され私も頑張ろうと思いました。」
という意見も得られました。
今後もプラッツでは地域をつなげる魅力的な人々をお呼びします。ぜひご参加ください!
イベント募集ページはこちらをご覧ください。
http://www.fuchu-platz.jp/event/1002723/1004121/1004600.html
(記事:インターン生 的場)