多文化交流サロンに参加しました!
こんにちは!インターン12期生の鶴留大地(鶴留大地)です。
今回は毎週土曜日10:00~11:30にプラッツ5Fで開催されている多文化交流サロンに参加したのでその内容と感想を共有します。
多文化交流サロンとは
多文化交流サロンでは在留外国人の方の母国についてのお話や日本人の海外体験談を通じて、多文化や異文化を体感することが出来ます。
府中市における多文化共生社会の推進を目的とする「府中市多文化共生センターDIVE」の事業の1つで、外国の方も多く参加しています。
イギリスでの研修プログラム体験談
本日のトークゲストはDIVEスタッフの田代さんでした。田代さんは多文化共生の街づくり政策に関する知識を深める為にイギリス(ロンドン)に研修に行かれたとのことで、その体験談を聞かせて頂きました。
歴史的に数多くの移民を受け入れてきたイギリスでは、多文化共生の思想に基づく先進的な取り組みが行われているそうです。以下に印象に残った取り組みを二つ紹介します。
- イギリスには「聖域(サンクチュアリ)都市」というコミュニティが存在し、そこでは移民に寛容な政策を行っています。聖域に登録するにはどんな政策を行うかを示す必要があります。例えばシリア難民が多い地域では、戦争孤児が多い為、子ども支援政策を打ち出すなど、地域の実情に合った事業を計画することが肝要です。自治体が聖域都市になることで、個々の支援団体も事業が展開しやすくなり、外国人住民は安全かつ効率的なサポートを受ける事が出来ます。
- 移民に対する言語教育がさかんで、多言語化よりも英語を学ぶ体制づくりが進んでいます。これは2016年に行われた外国人向け英語教育プログラムの効果実証調査において、英語能力が高い外国人の方が人間関係の形成や病院や公的機関での対応に優れており、社会的活動が多くあると示されたからです。雇用においても英語能力が前提となっている為、多言語化よりも英語教育による外国人の自立支援の方が重視されています。
田代さんは研修を通して、イギリスでは多文化主義に代表される社会正義や相手への礼儀を重んじることが社会レベルで根付いていることを感じたそうです。階級社会だからこそ、国民一人一人が、市民に平等にチャンスが与えられることの重要性を理解しているとのことでした。
多文化交流サロンに参加しての感想
発表後は自由質問の時間で、「移民を受け入れてきたイギリスの歴史的背景」「外国人と国内失業者の間の、雇用支援のバランスをどのようにとっているか」など、様々な質問が田代さんに向けられました。参加者皆さんの聞く姿勢がとても前のめりで、充実した時間でした。
これまで何度か、多文化交流サロンに参加しましたが、毎回新たな発見があります。移民の自立支援で、多言語化よりも言語教育を重視するイギリスの考え方も新たな気付きでした。外国語話者の少ない日本はなおさら、同じ政策をとりいれるべきだと思いました。
本記事を作成するために、イギリスの外国人支援の詳細をインターネットで調べたのですが、「聖域都市」などの情報は見つかりませんでした。このように多文化交流サロンでは、海外経験のある当人から、ここでしか聞けない魅力的なお話を聞くことが出来るので、興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか。
多文化交流サロンについて詳しく知りたい方は、DIVEさんのInstagramもご確認ください。https://www.instagram.com/fuchu_dive/?img_index=1
プラッツインターン 鶴留大地