文章を書くって、難しい。
インターン生の佐藤です。自分の文章と向き合う時間を通して感じた「文章作成の難しさ」について、まとめました。
最近の勤務では自分が実施したインタビューの記事原稿を書いたり、勤務終わりに日報を書いたりと、文章を書く機会が多くなりました。その影響で、勤務中は自分の書いた文章とのにらめっこ状態が続いています。
その中で感じることは、やはり「文章作成の難しさ」についてです。ここ数日の自分の日報を見返すと、文章作成に対する反省点がいくつも書かれています。
そこで、本日のレポートでは文章を作るにあたり、いくつか気づいたことを中心に書き記したいと思います。
会話を文章化することの難しさ
インタビュー原稿を作成した際に気づいたことは、会話と文章の性質の違いについてです。
会話は、その場で作られた流れに乗ることでコミュニケーションが成立するものです。
そのように即席で成り立つコミュニケーションは、不可逆的であり再現性が限りなく無いに等しいと表現することができます。
これに対し、文章化する際にはその会話を再現する必要があります。
当たり前のことかもしれませんが、会話の内容やそのときの雰囲気を覚えている人間が、それらを何も知らない人間に向けて書かなければならない、つまりいつ誰が見ても同じように伝わるように文章を作成しなければならないのです。私はインタビューをするのも、それを文章化することも初めてであったため、それらの点にとても苦労しました。
そこで意識したことは、会話での円滑な話の流れと文章における円滑な流れは別物であると考えることです。必要に応じて実際のインタビューで行われた会話の流れを再構成し、文面でも自然な流れになるよう意識しました。
自分の文章の癖がわかってきた
長時間自分の文章とにらめっこをしていると、自分が文章を作るときの癖を自然に理解するようになりました。
私が自分自身の癖について気づいた点の1つは、1文がとても長くなってしまうことです。
Wordを用いて執筆していると、1文が3~4行ほどになってしまうことがよくあります。言いたいことが多い中で整理して書いているつもりでも、長すぎる文はやはり読みにくいです。
そのような長い文を修正するときには、まず文の要素ごとに区切り、それを
「主張→理由→補足」
という順番で入れ替えることで、修正前のものよりは読みやすくすっきりとした文となります。
<例>
テーマ:プラッツでのインターンをおすすめする文について
(良い例)
プラッツでのインターンをおすすめします。
なぜなら、市民活動や中間支援の現場のリアルを知ることができるからです。
インターンの中では、様々な研修を受けることで以前から興味のあったNPOを始め、市民活動などについても理解を深めることができます。
市民活動団体へのインタビューをしたり、新しい企画を考えたりすることもあります。大変ですが、とてもやりがいのある日々を過ごしています。
だからみなさんも、プラッツでインターンをしてみませんか?
(悪い例・・・話の中心が掴みにくい)
私は、以前からNPOについて興味がありプラッツのインターンに応募しました。
職員の方から研修を受けることができ、市民活動の方にインタビューをしたり、自分で企画を立ち上げたりすることもあったりして大変ですが、やりがいのある日々を過ごすことができ、また市民活動や中間支援の現場のリアルを知ることができます。そして、NPOを始め市民活動などについて理解を深めることができます。
だからみなさんも、プラッツでインターンをしてみませんか?
読み手を惹きつける文章
職員の方やインターンの先輩から文章についての様々なアドバイスをもらうなかで、読者にとって魅力的な文章を作るために大切にすべきことをいくつか考えました。
まずは、筆者が印象に残った部分が読者にも伝わるように書くことです。
私は、エッセイを読むことがとても好きです。
その理由を考えたとき、筆者が文章を通して何を感じ、どのようなことに対して印象深く感じるのかを知ることができる点が挙げられます。文章を読みながら筆者と文字を通してコミュニケーションをとっているように感じられると、読者もわくわくしながら読み進められるのではないでしょうか。
このように、見えない読者とコミュニケーションをとるように意識して文章を書くことの大切さを、今回の経験で学びました。
また、具体と抽象のバランスをとるよう意識することも重要なのではないかと思いました。
推敲前の自分が書いた文章を読み返すと、淡々とした文章を書きすぎるあまり、抽象的な言葉が並んで堅苦しい文章になってしまうことが多々あります。
その際、面白いと思ったり印象に残ったりしたエピソードなどは具体的に書くことで、文自体がわかりやすくなり、読者が興味を持って読み進められるような文章になりました。
これからもまだまだ文章を書く機会はありますが、上記のような自分なりの反省点を活かし、常に良い文章を書くことができるよう意識していきたいと思います。
近日公開されるインタビュー記事にもご期待ください…!