応用研修「主訴のつかみ方」を受講して
こんにちは!インターン生の日比です。
今回はインターン5日目に受講した、プラッツ職員の高橋さんによる応用研修、「主訴のつかみ方~相談対応の現場から~」について記したいと思います。
高橋さんはカウンセラーの経験を持ち、プラッツでも相談役としてその能力を活かしていらっしゃいます。
そもそも主訴とは、来談者(相談をしに訪ねてきた人)が相談したいと思った内容、またはその理由を指します。
そしてその主訴をつかむコツは
(1)相談背景を読み取る
(2)共感的に聞き、心情を推し量る
(3)自分の価値観を取り除く
以上の三つの要素を満たしながら話をきくことです。
相手の言いたいことをくみ取ることができれば、相手が「伝わった」と感じさせます。
研修では相手が「伝わった」と感じられるような傾聴の技法を学びました。
傾聴の方法を一通り学んだ後、ロールプレイングに取り組みました。
実際に高橋さんの相談を聞いてみると、とにかく相談内容の理解に精いっぱいでした。
そしてロールプレイング後の振り返りで、共感ではなく同調していると指摘を受けました。
私は相談に出てくる登場人物へ腹立たしさを覚えたので、相談者と一緒に必死になってその怒りを表現し、相談者に「話が伝わった」と感じさせようとしていました。しかし、それはあくまで私がどう感じたのかを表現しているのであり、相談者の気持ちに共感しているわけではなかったのです。
ロールプレイングを通して、自分の価値観を取り除くことの難しさを覚えました。
相談の現場では、カウンセラーが共に涙することで来談者の気持ちが楽になることもあり、同調することが不正解なわけではありません。あくまで相手が「伝わった」と感じることが大事で、正解は一つではないというのが一番印象に残っています。
これから三ヵ月あるインターン期間で様々な市民活動団体の方や町の方々とお話したいと考えており、今回学んだ傾聴の技法を実践したいと思います。
インターン 日比秀乃花