コミュニティカフェ開設連続講座「人が集まる居場所のつくり方」第2回開催レポート
コミュニティカフェ開設連続講座「人が集まる居場所のつくり方」(全7回)
2019年11月10日に行われた第2回講座の報告です!
コミュニティカフェ開設連続講座「人が集まる居場所のつくり方」第2回開催レポート
2019年11月10日(日)、府中市市民活動センタープラッツ 6F 第3会議室にて、コミュニティカフェ開設連続講座「人が集まる居場所のつくり方」が開催されました。
第2回となる今回は、「高齢者のニーズとコミュニティカフェの店舗施設」と題し、ワークショップもまじえて、熱気あふれる講義がおこなわれました。
本講座(全7回)では、「居場所づくり」をテーマに、さまざまな分野の実践者を講師にお招きして、新しい「居場所」を立ち上げるための事業プランを作成していきます。
なお、最終日は、受講生以外の方も参加可能な「コミュニティカフェ プランコンテスト」が企画されています。(発表形式などは後日お知らせの予定)
第2回テーマ:高齢者のニーズとコミュニティカフェの店舗施設
第2回概要
【開催日時】2019年11月10日(日) 13:15〜16:45
【開催場所】府中市市民活動センター プラッツ 6F 第3会議室
【講 師】小泉圭司さん(元気スタンド・ぷリズム合同会社 代表)
http://genki.cafe.coocan.jp/index.htm
【事例紹介】那須史子さん(あおばこどもの居場所 代表)
第2回の講師は、「元気スタンド・ぷリズム」の小泉圭司さんです。2007年に、高齢者のニーズに特化したコミュニティカフェを開業し、高齢化が進む地域の活性化に尽力されています。
府中の事例紹介は、こども食堂と学習支援をおこなっている「あおばこどもの居場所」について、代表の那須史子さんが登壇しました。
府中の事例紹介(2) 「あおばこどもの居場所」こども食堂と学習支援
45分間の事例紹介がおこなわれ、府中市内のこども食堂「あおばこどもの居場所」代表の那須さんが、活動内容を詳しくご説明されました。
「こども食堂」とは、地域の住民が主体となり、無料または低価格で子どもたちに食事を提供する場のこと。全国では2012年に初めて登場しました。
2019年11月現在、府中市内には8か所のこども食堂があります(まもなく9か所目がオープン予定)。紅葉丘の「あおばこどもの居場所」は、2016年8月、府中で2番目にスタートしたこども食堂です。
「あおばこどもの居場所」の大きな強みは、「あおばケアサービス」の施設を無償で借りて開催できる点で、ケアサービスの職員が運営スタッフとしても協力しています。
また、保護者の要望により、小・中学生に無料の学習支援も始めたそうです。安定して事業を続けるには、運営資金の確保などの課題もありますが、地域のさまざまな人や団体の協力で活動は広がりを見せている、との談話でした。
質疑応答では、「ケアサービスのスタッフとの関係性は?」「参加している子たちの親・先生との連絡は?」など、連携についての質問が目立ちました。
裏事情も丸ごとご紹介!高齢者に元気を届けるコミュニティカフェ
休憩後は、今回の講師の小泉さんより、コミュニティカフェの開業準備から実際の店舗運営まで、運営者のホンネやおカネの流れなどを、詳しくご説明いただきました。
埼玉県幸手市のコミュニティ喫茶「元気スタンド・ぷリズム」は、誰もが気軽に立ち寄れる「居場所」をめざし、主に高齢者をターゲットにしたコミュニティカフェとして開業されました。
オープンは2007年。ちょうど、団塊世代が定年退職を迎えた「2007年問題」が、社会でクローズアップされた時期です。
小泉さんは前職スーパーの経験を元に、介護予防や生活情報などの高齢者のニーズを把握し、地域を盛り上げる多様なサービスを展開しながら、意欲的に運営に取り組まれています。
冒頭は、団地の高齢化問題など、高齢者をめぐる社会状況の解説がありました。続いて、「普通の喫茶店とコミュニティカフェの違いとは?」「世代間交流をめざしたコミュニティモール構想」など、多彩な事業内容とカフェの現状をご紹介されました。
講義の後半は、コミュニティカフェ開業にあたって必要となる準備や、実際にかかる資金などについて。小泉さんの実体験にもとづく、失敗談や裏話も交えた明るくユーモラスなトークに、会場は何度も笑いに包まれました。
途中休憩をはさみ、各テーブル4名程度のグループに分かれて、「地域課題」を挙げていくワークショップがおこなわれました。受講生がポストイットに課題を書き出し、模造紙に次々と貼り出すことで、地域のニーズを掘り起こしながら可視化することができました。
受講生のアンケートには、小泉さんのお人柄や活動内容に共感した、という感想が多く寄せられました。
「高齢者の方々のコミュニティを作ることは、本当にいきがいづくりにつながりますね」
「運営の大変さなど、わかりやすい講座でした。こんなコミュニティカフェがあればなぁ、と思うものでした」
コミュニティカフェ開設連続講座「人が集まる居場所のつくり方」
第7回まで、講座は引き続き開催予定です。
途中から参加したい方は、府中市市民活動センター プラッツまでお問い合わせ下さい。
TEL:042-319-9703 Email:moshikomi@fuchu-platz.jp