コミュニティカフェ開設連続講座「人が集まる居場所のつくり方」第1回開催レポート
コミュニティカフェ開設連続講座「人が集まる居場所のつくり方」(全7回)
2019年11月4日に行われた第1回講座の報告です!
コミュニティカフェ開設連続講座「人が集まる居場所のつくり方」がはじまりました!
2019年11月4日(月・振休)、市民活動センター プラッツ 6F 会議室にて、コミュニティカフェ開設連続講座「人が集まる居場所のつくり方」の第1回が開催されました。
本講座(全7回)では、「居場所づくり」をテーマに、さまざまな分野の実践者を講師にお招きして、新しい「居場所」を立ち上げるための事業プランを作成していきます。
「人と人とがゆるやかにつながれる居場所…」「面白いことが生まれる居場所…」そんな、世代や立場の違いを超えて、多様なつながりを育む「居場所づくり」のアイデアを実現するための、ファーストステップとなる7日間。
最終日(12月22日)は、「人が集まる居場所・コミュニティカフェ プラン コンテスト」と題して、受講生による事業プランの発表が予定されています。この回は公開講座となり、受講生以外の方も参加可能です。なお、優勝者のプランには奨励金が予定されています。(コンテストの詳細は後日告知予定)
第1回テーマ:地域のたまりば「コミュニティカフェってなあに?」
第1回概要
【開催日時】2019年11月4日(月・振休) 13:15〜16:45
【開催場所】府中市市民活動センター プラッツ 6F 第5会議室
【講 師】昆布山良則さん(公益社団法人 長寿社会文化協会 全国コミュニティカフェ・ネットワーク 事務局)
http://www.wac.or.jp/index.html
【事例紹介】藤本玄太さん(kotocafe運営・株式会社en famille 代表取締役)
第1回の講師は、公益社団法人 長寿社会文化協会(WAC)の昆布山良則さんです。2009年より、コミュニティカフェの設立・運営・交流の支援や、会報誌「ふれあいねっと」の編集に携わり、現在は千葉県福祉ふれあいプラザで広報や出張研修も担当されています。
また、府中の事例紹介では、親子で楽しめるカフェ「kotocafe」を運営する藤本玄太さんが、居場所づくりの実践者として登壇されました。
第1回は、オリエンテーションと参加者の自己紹介でスタート
講座内容に入る前に、プラッツ職員によるオリエンテーションと、参加者の自己紹介がおこなわれました。この回の出席者 22名に、各2分程度の持ち時間で、自己紹介や受講のきっかけ、コミュニティカフェの開設予定時期などを、詳しくお話しいただきました。
中には、すでにコミュニティや居場所に関する活動を経験されている方も。「不登校の子どもたちに居場所を」「障がい者と地域の人たちが、名前で呼びあえる関係をつくりたい」などの意見がありました。
また、「実家の空き店舗で何か始めたい」「高齢化が進む地元の町並みに、ふたたび活気を」など、さまざまな世代や立場の方から、「居場所づくり」への熱い想いが寄せられました。
コミュニティカフェってなあに?多彩なコミュニティカフェの事例紹介
講師の昆布山さんによる90分間の講義では、「コミュニティカフェとは何か」という基本から始まり、今の社会で「なぜ、コミュニティカフェが求められているか」について、詳しい解説がありました。
社会にコミュニティカフェという言葉が登場したのは、2003年ごろ。WACによるコミュニティカフェの定義は「人と人がつながることを大切にする、行くとほっとできる場所」です。(書籍『コミュニティ・カフェをつくろう!』から)
近年、コミュニティカフェの普及が進んだ背景には、「高齢者の社会的孤立を解決するため」という側面があるといいます。若者だけでなく、高齢者の近所づきあいの希薄化が、社会問題として懸念されているのです。
講義の後半では、多数のカフェの実例が紹介されました。コミュニティカフェの元祖・新潟市「うちの実家」(現在は別の場所で「実家の茶の間・紫竹」として運営)をはじめ、それぞれ異なる経営方式のカフェや、コミュティサロンの事例が、詳しく説明されました。
昆布山さんの過去の講座の受講生が、実際に開設したカフェの例も登場し、本講座からも、新たな居場所が誕生するのでは? と、期待が高まります。
受講生からは、とても参考になったとの感想が相次ぎました。
「各地域に多くのカフェが存在することを知り、時代と共に変化しつつあることを実感しました」
「基礎知識からカフェの作り方まで、とてもわかりやすくて参考になった」
府中の事例紹介(1):子育てからつながるまち府中へ 〜「kotocafe」の取り組み〜
続いて、府中での取り組みの実例として、藤本さんの45分間のプレゼンテーションがおこなわれました。
2013年にオープンし、親子カフェとして地域に親しまれている「kotocafe」。藤本さんからは、カフェ運営の柱となる3つの事業について、詳しくご紹介いただきました。
コミュニティデザインの新しい取り組みとして、「遊休不動産」という、平日のモデルルームを活用する事業も進められています。ママとなった女性たちの起業支援にも力を注いでいるそうです。
現在30代半ば、現役パパでもある藤本さん。若き経営者としてのバイタリティ溢れる事例紹介に、大いに刺激を受けたという感想が、受講生から多く寄せられました。
「若い人の事業への取り組みの熱量に感動しました。収益を得ることの大変さもよくわかりました」
「刺激的なお話しで魅力的でした。こんな人とのつながり方、場の提供の仕方をしたいなあと思いました」
コミュニティカフェ開設連続講座「人が集まる居場所のつくり方」
第7回まで、講座は引き続き開催予定です。
途中から参加したい方は、府中市市民活動センター プラッツまでお問い合わせ下さい。
TEL:042-319-9703 Email:moshikomi@fuchu-platz.jp